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「6年連続」と誰かのように言えないのが残念で6年目5回目のフジロックから帰ってきた。一昨年、苗場に行かなかったことはこの数年間で何よりも後悔していることの1つで、そのとき友人から言われた言葉は「一度行かなくなるとほんといかないと思うよ」といった類のことで、二度と逃してなるものか、という感情に別に襲れない。ほんとに楽しいので行く。

7.25(木)

6時退社を目標に、これでもかとばかりに仕事をこなし、休暇メールの設定を行う。東京駅新幹線改札口でモリシと合流、ビールを買い、新幹線に乗り込む。1時間半。車と比べれば短い時間だ。越後湯沢に到着し、飲酒に興じる。

シャトルバスの行列に一瞬ひるみ、はなからシャトルバスなんて待つ気も無かった僕は早速モリシに提案する。知らん人誘って、4人集めてタクシーでいこうと。何組かに声かけするも、なかなか芳しい反応ではない。しかし外人女性ふたりぐみがタクシーに乗り込んだので、駆け、声をかける。「キャンウィーゴートギャザー」グラマー外人は突然の声かけに驚くも「イエス!」と明るい反応。そして「どこいくの?」と聞いてくる。当然「ナエバ!フジロック!」と答えると、まさかの「私たち違う場所なの」という奇跡。この日に、あるんだそんなこと、とモリシと笑う。30分ぐらい待ってもつかまらないので、モリシがシャトルバスに並びつつ、声かけようという提案にみすみす乗る形になり、並んでみたら20分で乗れました。便利だね。

遠くから、音が聞こえ、少しずつ大きな音になっていく。いつもの、フジロックのゲートが見える。毎年恒例の、ここに戻ってきたという感情。リストバンドを交換し、テントを張りに急ぐ。まさかのテントサイト入口10秒のところにちとでこぼこだが、十分なスペースを発見し、急ぎテントを張る。当然、かつてないほどに快適なフジロックライフが約束される。先に来ていたモリシの友達の先輩のフルノさんと合流する。先に前夜祭に行っていたみたいだが、やっぱりシャーベッツとか全然好きじゃなかった!と言っていた。

会場に向かう。ゲートをくぐる。かつて、もはや自分が体験した現実だったのかすらよくわからない僕の原体験である大学4年の夏や、死ぬほど楽しかった社会人1年目の夏のようなドキワクとは違う。落ち着き払った北の男だ。風景もすべて知っている、またここに戻ってきたという感覚。悪くない。

さっそく苗場食堂で、とろろめし・豚トロ串焼き・ハイネケンを購入しカンパーイ!オアシスで全くいつも通り感動的な大道芸を見て笑ったり驚いたりし、マーキーへ向かう。ちょうどLOS LONELY BOYSとやらが終わったところで、豆塚。豆塚=フジロック出演者の有名な曲を流す人という先入観しかなかったので(思えば前夜祭にいったことは大学4年の夏一度きりで、なぜかそんな記憶がある)、今年は当然〆で「creep」でしょうとか思っていたら案外知ってる曲は全然掛からずただのかっこいいDJで思い違いはなはだしい。しかし12時になれば音は止むが、モリシはあと3時間は踊れるな!と言っていた。テントサイトに戻り、ラコスバーガーで(その後何度も訪れるとはつゆ知らず)さっぱりとジントニック飲んで寝る。

7.26(金)

予報では3日間とも晴れ、という奇蹟の晴れロックになるということだが、テントは完全にサウナで9時半ごろにはモリシも目を覚まし、汗まみれを抜け出すため、いつもの温泉、本陣へ歩いて向かう。本陣はがらがらで、コンセントで携帯充電も確保し、大満足で風呂をあがって今日一杯目のビールでカンパーイ!テントサイトに戻れば、テントサイトから出るための!行列につかまり、終わりそうにない僕らは昨夜のラコスバーガーで朝飯のラコスバーガー+ポテトセット+ハイネケンを注文。中のハンバーグが劇的にうまく、これはおいしいねーとモリシと大いに喜ぶことになる。家に帰って検索したら岡山のお店だったので、岡山の友人へ是非行くといいよと一昨夜メールしたらこれからワイズマンということでうらやましい。

バーガー食べてたら狙い通り、行列は緩和し、会場へと向かい、早速ドラゴンドラに乗り込む。アホな子たちと一緒になり、熊がいるよ、まさかいるわけない、熊だー!と毎年恒例の会話に興じつつ、デイドリーミング別名「天国」へ到着するので、早速ハイネケンでカンパーイ!やはりここのハイネケンが世界一うまいと思い知る。ちょうどドリアンがはじまるところで僕らは芝生で寝る準備を始め、ドリアンが始まるころには爆睡を決め込んだ。起きるとドリアン大盛り上がりで、眠るのにはgood music過ぎてモリシも寝てたし再度寝た。ドリアンよかった。そうすればEccyはじまるので、どれどれと覗きにいったら、やっぱり不細工だったけれど、僕はEccyが同じ世代だと聞いたあたりから、何があっても応援しようと決め込んでいるので、まばらな客の中ぶいぶい躍った。踊りながらなぜだが「親密さ」という言葉が思い浮かんだ。とてもいい言葉だ。あるいは85世代ヌーヴェルヴァーグ!とてもいい言葉だ。

3時間ほど天国にいたが、ブルーハーブがはじまるとなるので、モリシを起こすとモリシは日焼けで全身真っ赤になっていた。ドラゴンドラを降りたところで、突如「だいちくん!」と女子に声をかけられ遠目で誰かわからなかったので「おう!」とかえしておいた。直後に会社の先輩とかだったらどうしようとドギマギした。その後、みうさんからメールが来て「フジで偶然会えるなんて」ということだったので、会社の先輩ではなく一安心し、ホワイトへ向かえば、丁度ブルーハーブで、7月頭のワンマン以来だからそんな久々感はないのだけど、彼が声をあげる。12年目、6年ぶり、4回目のフジロックと。そう6年前、大学4年の1回目のフジロック、マーキーで見たボスのあの影、言葉、音、初めて見たブルーハーブを僕は全く忘れられずにいて、わわわと記憶がよみがえってきて、そして全身に鳥肌が立つ。最初ホワイト、ブルーハーブには箱でかいかなと思ったけど、そりゃそんなことはなくて、僕は体を動かすことすら許されない緊張感の中で、ほとんど突っ立って鳥肌を立たせ続け約45分間を過ごしたものだ。終わった後モリシと、まともに聞いた1組目で既にベストアクトだねと言って喜んだ。

小腹がすいたので、昨年のベストフードであるながおか屋のラムチョップを買いに、ヘブンに向かう。モリシはラムチョップ二本買いしていて、僕は1本目を食べ終わった後に早速もう1本買わなかったことを後悔し、ビールをなめた。バックミュージックのErnest Ranglinはうるさすぎず丁度いい感じだった。このあたりで今日あとから合流するはずのマイは仕事で今日無理と連絡が来て残念と思ったわけでもない。

そこから大移動でオアシスでタイラーメン食べて、BEADY EYEに向かうけど全然興味ないので、再度睡眠をむさぼり、ストーンローゼズまでよく寝た。ストーンローゼズをなぜかすごい楽しみにしていたけど、そういえば僕の人生にローゼズとやらは対して深く関わったことないなあ、ということを彼らが登場し、数分後に気づき、一気に興味を失って、モリシにジェームス・ブレイクに行こうと誘ったけど、彼はいかないと言うので、移動もめんどくさいので椅子に座ってストーンローゼスをぼうっと聞いた。まあまあだったけど感動は特にない。『(500)日のサマー』でふたりの共通の趣味として語られていたのは、ローゼズではなく、スミスだったろうか。ふとそんな疑念が湧いてきた。

そしてホワイトに移動しジェームス・ブレイク。音源を聞いたことはないが、しかしそれはまあ素晴らしいライブで、この年(23,4才とかかと勝手に思っている)でこんなライブをやられてしまうと、なんというか「天才」という言葉しか形容する言葉がない、ととにかく感嘆し、アニマルコレクティブの再来だ!とひとり叫び続けた。なんといい夜なんだと思いつつ、オレンジへ向かう。朝から、今日はオールナイトフジの為に!を掛け声に、体力を温存してきたので、Eccyで30分ほど躍った以外は全く動いておらず、ずいぶん元気になってきた。みうさんもオレンジおいでと言ったら、来る!ということだったので、先にDJ EMMAで身体を慣らす。今日はいつものオールナイトフジのスピーカー3倍にしてるぜ、と言われるとあおられるので大いに踊る。みうさんが来たところで、わーとなり、3人で乾杯する。みうさんは「バックミラー、サイドミラー、目視」という言葉を連呼していた。DJ NOBU⇒DJ KRUSHの流れは当然やばく、バッキバキに踊ったらへとへとになり、テントへ戻ることに。3時半ごろテントに到着し、疲れすぎて一瞬で眠り初日は終わる。

 

7.27(土)

テントを出るころにはほとんど昼ごろで、ラコスバーガーを食って、本陣を出て、ROVO友達のアサミと乾杯して、会場に着くころにはもう15時を過ぎていた。ホワイトのMONOの方に向かうも、うるさかったのでそのままボードウォークに入り、ヘブンへ。去年超旨かった記憶のあるグリーンカレー食うけど普通だった。去年いた天才料理人が本店まかされたのではとモリシは言っていた。そのあたりでケンちゃんと合流し、バーボンソーダで乾杯する。ケンちゃんとマイコを付き合わせることが今フジロックの密かな目的であり、そのマイコにホワイト集合でとメールし、ROVO。1か月前の日比谷公園は全く記憶がないので今日こそ!と気合を入れて躍った。あとになって気づくと、この日はROVO以外まともに何も見なかった理想的なフジロックライフだ。

モリシがユリリンと乾杯したい会いたいおごってもらいたいというので、ユリリンに連絡したら、川のとこいるよーと帰ってきたので急いで向かう。そしたらタケシもいてあら偶然こんなところでと驚く。マイコもなんとか合流できたが激ギレしていたのでそっとしておく。ユリリンはユリリンの彼氏疑惑の先輩といたのだけど、先輩の前で、ユリリン愛してるからおごってくれとの言葉をモリシがかけると、「愛はないけど金はある」との大人の回答に僕らは憧れ冷めやらぬ今も、ということで僕とモリシは女子からビールをご馳走になるだろう。CARIBOUをBGMにモリシ、ユリリン、ユリリン先輩、ケンちゃん、マイコ、フルノさんで飲み飲みワイン・ウイスキーが登場し、ケンちゃんは完全にマイコに「ほの字」でマイコもその気だったので、フジロックラブを楽しみにしている。iPhoneを見ればフジロックになぜか来なかったタカシから「悔しすぎるからすげー楽しそうな写真を送って」というメールに笑い、みんなでハイチーズとやればやっぱり僕はフジロックにラブシックという不治の病です。眠いのでこの続きはまたねん。

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