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わずか2か月で3回目のTBH、横浜クラブリザード。フクダとモリシと。完全にブルーハーブ信者やんとフクダに言われたが、『TOTAL』出てから2ヶ月間はほんと『TOTAL』しか聞いていなく、iPhoneに『TOTAL』しか入ってなかったことからもよくわかるところだ。サイプレス上野とロベルト吉野とのツーマン。

まずはサ上とロ吉で、とてもよくて、「終わコン」という曲やってたけど、「終わコン」という言葉は最近ある友人が連発して使用している言葉で、響きが素敵だなー、と思っていたので、その意味を知れただけでもとてもよかった。「音楽」「終わコン」「サ上」「終わコン」「ロ吉」「終わコン」と楽しく叫んだけどとても失礼なことをしたと今では反省している。

最近は「地」に訴えられるとどうにも弱い傾向があって、ブルーハーブの札幌は勿論だけど、田我流の山梨だとか、サ上とロ吉の横浜もそうだし、果ては『ダークナイトライジング』のゴッサムシティまで。地への愛情を訴えられるだけどどうにも涙腺が弱くなっていかんいかん。「横浜は俺らのヤサだから、だからお前ら自由にやれよ」とか「横浜で俺に恥かかせんなよ」とか、最後の全然有名じゃないけど、横浜の、ドリームランドのHIPHOP仲間がみんなステージ登ってラップしたやつなんて、踊りながらぼろぼろ泣いた。それは僕が特定の地を持たない、スティル根無草だから、より一層なのかもしれない。

一瞬だけひやーとしたのは、サ上とロ吉の曲名忘れたけど、有名な曲をロ吉がかけた瞬間、誰か客が「これを聞きたかった」と大声で叫んだ瞬間、サ上がぼそっと「だったら帰ってくれ」と言ったときで、さーっと血の気が引いたのは僕だけだったろうか。何事も無かったようにライブは続行されたが、これが恐怖か、という感情を久々に覚えたものだ。

その「終わコン」という言葉を連発する岡山の友人宅で見たのだが、ブルーハーブがはじめて東京、六本木コアでやった99年のライブDVD(今調べたらタイトルは『藷演武』というそうだ)、あれは感動的で、そんときはブルーハーブなんて誰も知らなかっただろうから、最初の方は全然人まともに聞いてないんだけどしばらくのうちに、観客の表情がどんどん変わってきて、「俺今とんでもない瞬間に出くわしてるんじゃないのだろうか」と多分そのときそこにいた誰もがそう思っていく様がしっかり映し出されてて、その友人宅はプロジェクター備え付けで壁一面にあんぐりとした顔が映し出されていくのが忘れられなかった。今日のライブ中は、なぜだかそのときのことを思い出した。それは彼らが再び挑戦者に見えたからだろうか。

友人はブルーハーブについて、CD1枚目は挑戦者、2枚目は先導者、3枚目は教育者という表現をして、いまだに忘れられない形容ランキング上位に入るものなのだけど、4枚目は、「そしてお前は神になった」と言いたいところだけど、一段高みにのぼって、そのステージで一から挑戦者をやってる、という印象を受ける。3度のライブでも「リスペクト」という言葉を連発することからもわかるように、1枚目や2枚目ではまず見せなかった周囲のラッパーや、音楽やる人たちへの尊敬の気持ちで、ボスからその言葉を聞くたびに、あー高みに登ったんだなという感覚を覚える。中途半端に登ってしまった人々の醜さ、偉そうさ、周囲への見下し感は僕には耐えられないなーという瞬間があって、だからボスのそんな思いが伝わってくる4枚目を僕は一番愛しているのだ。ライブ中、サ上とロ吉を何度も誉めたたえ、「お前らは勝ってるよ。でも俺もお前らには負けないよ」といったボスの表情が忘れられない。

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