田中大地のwebサイト

すっかり年も明けてしまいましたが、あけましておめでとうございます。

2013年は個人史にとって、とても記憶に残る一年になるだろうと思っています。5年半いたリクルートを卒業しました(かつての同僚、友人と飲むたびにすげーいいとこだったと思うし負けてらんねーなと決意を新たにできる場所)。2014年はまず、私と映画の関わり方についてしっかり再定義したいと思う。そんな状態の中で今年観た144本の映画から新作、スクリーンで観たもののベスト。映画はそれ単体では人生となりえぬ、という言葉に強く共感する。2013年の自分の人生にとってもっともアクチュアリティのあった映画たち。

1.『孤独な天使たち』(ベルナルド・ベルトルッチ、イタリア)
kodokunatenshitachi

 

 

 

 

 

2.『グッバイ・ファーストラブ』(ミア・ハンセン=ラブ、フランス)

goodbye
3.『ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム』(アルノー・ラリユー/ジャン=マリー・ラリユー、フランス・スイス)
perfect crime
4.『ラブバトル』(ジャック・ドワイヨン、フランス)
MesSeancesDeLutte
5.『ホーリー・モーターズ』(レオス・カラックス、フランス・ドイツ)
holymortors
6.『スプリング・ブレイカーズ』(ハーモニー・コリン、アメリカ)
spring
7.『リンカーン』(スティーヴン・スピルバーグ、アメリカ)
steven
8.『君と歩く世界』(ジャック・オディアール、フランス・ベルギー)
rust and bone
9.『次の朝は他人』(ホン・サンス、韓国)
tsuginoasa
10.『オブリビオン』(ジョセフ・コシンスキー、アメリカ)
ob

2013年の私にとって最もアクチュアルに響いた作品は『孤独な天使たち』だった。初めて見た2日後に友人と再度見に行き、2週間後に別の映画館でもう1回行った。1ヶ月間で3度同じ映画を観たことは初めての経験だった。全シーン夢中になって見た。エンドロールの度に何度でも見たいと本気で思った。少年と少女の立ち居振る舞いも表情も仕草もその存在全てが愛おしいと思った。この映画における地下室と、ラリユー兄弟が選んだローザンヌ・ロレックス・ラーニングセンターを見て、映画はロケーションだという言葉を本気で信じた。

それと同時に、2013年は「ラブ三部作」と出会えた年と私の記憶には残るだろう。ミアの圧倒的な才能に愕然とし、ラリユー兄弟の新作に映画体験の幸福さを思い起こし、ドワイヨンに映画はまだまだ進化することを教えてもらった。(『ラブバトル』については、私にはどうすることもできなかった事情により公開を実現できておらず申し訳ない気持ちでいっぱい。来年きっと劇場公開されるだろう、という期待と共に、もしその際には必ずみんなの2014ベストに並ぶことを確信している。)
その他、ドゥニ・ラヴァンの変化っぷりに、夏の夜劇場を出た瞬間の汗に、スピルバーグの情念に、ステファーヌ・フォンテーヌの映し出す光に、反復と違いの発見の楽しさに、SFの愛の記録に、そして流された幾度もの涙に。

また、だいぶ悩んだ結果、この10作品にしたが、下記に挙げる作品はどれも上に挙げた作品と入れ替わってもおかしくない素晴らしい作品たちだった。
『ミステリーズ 運命のリスボン』『ムーンライズ・キングダム』『ザ・マスター』『偽りなき者』『ローマでアモーレ』『女っ気なし』『ウォールフラワー』『ジャンゴ 繋がれざる者』『ゼロ・グラビティ』

素晴らしいたくさんの映画に出会えた2013年に感謝しつつ、2014年も大いに楽しみたいと思います。今年もよろしくお願いします。

■参考記事
2012 best    http://daichitanaka.com/archives/547/
観た映画全作品星取り   http://daichitanaka.com/see_movie/

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