田中大地のwebサイト

皆様あけましておめでとうございます。
今年は中国の成都で年越ししました。成都はすごいパワフルで、ストップオーバーで寄ったソウルよりも都会でした。

さて早速ですが、年始恒例の2014年劇場もしくはそれに準ずる形で観た映画のうち、愛してやまなかった映画10本、好きだった順。

 

1.『はじまりのうた』(ジョン・カーニー、アメリカ)
はじまりのうた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(リチャード・カーティス、アメリカ)
アバウトタイム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.『アメリカン・スリープオーバー』(デヴィッド・ロバート・ミッチェル、アメリカ)
american sleepover

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.『自由が丘で』(ホン・サンス、韓国)
自由が丘で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.『インターステラー』(クリストファー・ノーラン、アメリカ)
インターステラー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド、アメリカ)
ジャージーボーイズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン、アメリカ)
グランドブダペストホテル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.『とらわれて夏』(ジェイソン・ライトマン、アメリカ)
とらわれて夏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.『エヴァの告白』(ジェームズ・グレイ、アメリカ・フランス)
エヴァの告白

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.『アメリカン・ハッスル』(デヴィッド・O・ラッセル、アメリカ)
アメリカンハッスル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

並べてみて驚いた。10本中9本がアメリカ映画。わりといつもアメリカとそれ以外で半々かなーとなりがちな僕のベストでは、たぶんはじめてで、最後駆け込みのホン・サンスがなかったら、『ラッシュ/プライドと友情』を入れていたので全部アメリカ映画になるとこだった!

 

1位と2位、『はじまりのうた』『アバウト・タイム』は最後まで迷った。いずれも2014年の私にとって最もアクチュアルに響いた作品たちだった。
後の記憶として、1位以外の9本はベスト10に入れたよねという記憶しか残らず詳細の順位は覚えてなかったりするが、1位はずいぶん昔のものも記憶に残ってるので、すごく大事にしたかったけど結局エイヤ。

どちらも、たぶん何千回観ても飽きないシーンが1つずつあって、『はじまりのうた』は、マーク・ラファロがはじめてキーラ・ナイトレーに出会うアコースティックライブシーンで、『アバウト・タイム』は、ドーナル・グリーソンがはじめてレイチェル・マクアダムスに出会うシーンという、偶然にもどちらも出会いのシーンだ。

先日友人とも話していたのだが、2回目観ると、あれとなってしまう映画が実は多い。
たとえば、2012年最も愛した映画であったはずの『わたしたちの宣戦布告』や2013年の2位『グッバイ・ファーストラブ』なんかは、好きで好きで仕方なかったはずなのに、2回目、あれこんなもんだっけ、となってしまったことを告白しておこう。そんな中でこの2作は、いずれも2度以上見返す機会があり、より好きになった映画たちだ。

ちなみに『はじまりのうた』は2月に日本公開(喝采!)。僕も実はまだ日本語字幕付きで観てないので、理解は半分程度ですが、まあ間違いなくとんでもない傑作です。ああ、大きな劇場で宝石のようなあの映画がまた観れるなんてなんと幸せなのだろう。

 

3位以下も一本も隙なく愛した作品たち。
『アメリカン・スリープオーバー』はまぎれもなく青春映画の類にあり、初恋とはじめてのキス&友だちとのかけがえのない時間&パーティーといった要素を使いながら、それでも他の青春映画と対極にある驚くべき作品。アイデンティティなんて無い、すぐに入れ替え可能なきわめて現代的な登場人物たち。

こんな最高の青春映画が、まともに劇場公開されていないで埋もれている現実に憤ると一方で、たとえ3日間だけどスクリーンで、日本語字幕付きで、素晴らしい自主製作のブックレットとともに上映を成功させた、大学の後輩たちに感謝と尊敬の思いを。映画を救う可能性ってこういう作品への愛だけしかない気がする。

 
『インターステラー』は2014年観た映画の中でいちばん友人と議論した映画かもしれない。1本の映画だけをテーマに友人と酒を酌み交わす興奮は懐かしい喜びだ。

賛否いろいろあれ、それでも、はじめてSF映画がSF小説に追いついたという意味でSF映画の記念碑的作品たりうると思い4位に入れた。これまで小説でしか表現できなかった技術的な土壌が映画で成り立ち、その上にまともな家族ドラマや恋愛が生まれうる証明してみせた。この映画が生まれたからSF映画はこれからもっと面白くなるぞ、と確信した。

 
『自由が丘で』は最後の最後飛び込みで5位。
毎度のごとく冒頭からパンの下手さとかズームの多用とか辟易(というか心配)しちゃうんだけど、加瀬亮や韓国人たちの喋る決して流暢ではない少しおかしなイントネーションの英語を聞くたまらなく愛おしい時間。映画はこれだけ自由に撮っていいんだとホン・サンスが証明してくれた。ホン・サンスの中でも一番好きだ。

 

6位以下の作品も思い入れを語ると止まらない作品ばかり。イーストウッド、ウェス・アンダーソン、ジェイソン・ライトマン、ジェームズ・グレイ、デヴィッド・O・ラッセル(+マリオン・コティヤール)。いずれもその名を見れば絶対の安心感を持って、劇場に足を運ぶ監督(+1人の女優)であって、ここにあげた全ての作品において高い期待を遥かに超えてくれた傑作といえよう。

ほか『ラッシュ/プライドと友情』、『レッドファミリー』、『マイティエンジェル』、『罪の手ざわり』、『紙の月』あたりはランキングに入れ替わってもおかしくない泣く泣く落とした映画たち。

 

数えてみると2014年観た映画本数は全部で75本、2013年観た本数が144本とあるので、約半数近くまでなっている。観た映画メモを残し始めたここ10年間で1番少なかったようだ。
それだけ忙しかったのか怠惰だったのか。映画行こうと決めてた休日でも朝目覚まし止めてたりで、怠惰なんだろうな。なによりひどいのは昨年書いたブログはわずか3本(笑)ひどすぎる!毎年この時期だけはがんばろー、と思うんだけどな。しかしまた一歩人生が進んだ手応えはあって、充実した一年だった。

 

去年も色々あったけど、最近、また映画の予告編後にスクリーンのカーテン?が横に開く瞬間、ほんとそれだけで目が涙でいっぱいになってしまうことがある。やっぱりぼくは映画が大好きなんだな、とあらためて思う瞬間だし、いま自信を持ってそう言えていることが何よりも嬉しい。さあ今年もいっぱい観るぞ。

 

■参考記事
はじまりのうた http://daichitanaka.com/archives/930/
2013 best    http://daichitanaka.com/archives/854/
2012 best    http://daichitanaka.com/archives/547/

 

“2014年ベスト、映画” への1件のフィードバック

  1. akttkc より:

    インターステラー「賛否いろいろあれ、それでも、はじめてSF映画がSF小説に追いついたという意味でSF映画の記念碑的作品たりうる」 しかしアメリカンハッスルって去年だったのか。すごい昔の感覚。

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