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『はじまりのうた / Begin Again 』(ジョン・カーニー)祝日本公開!

begin again


東京国際映画祭まっしぐらな僕ですが、とんでもない嬉しいニュースが!
ぼくは興奮に興奮に興奮をしております。

そう、ハワイで見た、今年暫定No.1の映画『Begin Again』(ジョン・カーニー)が、2015年2月日本公開が決定したとのこと。邦題『はじまりのうた』、超ダサイ!でもいいんだ好きだから。

早く見たい。劇場公開したら5回は見たい。2月まで待つのつらい。

というわけで、書く書く言って筆をとらないタチの僕ですが、本作について書こうと思う。少しでも多くの人に見てもらいたいもので。



この映画が、素晴らしい理由は、ほとんど一点に尽きる。

純然たる、本物の、音楽映画であること。それだけだ。

これだけ、音楽が形づくられる美しさを、喜びを表現できた映画がかつてあったろうか。

はじめて、ダン(マーク・ラファロ)がグレタ(キーラ・ナイトレー)の曲を聴いたときの、あの出会いの演出は。かってにドラムが動き出す、音楽がはじまる、興奮は。あるいは、街中や、路地裏や、屋上や、パーティーで奏でられる音楽は。



このあたりは、こちらも素晴らしかったクリント・イーストウッドの音楽映画『ジャージー・ボーイズ』と比べるとわかりやすいだろう。

それが音楽映画と括られようと、イーストウッドは、いつものやり方を、一切変えようとしない。そこにいる「人」そのものを撮り続ける。
彼にとって音楽で盛り上げることは二の次だ。たとえば、ステージで歌われる『君の瞳に恋してる』。ジャージーボーイズが、一度後ろを向き、観客へ振り返る。イーストウッド以外のアメリカ映画監督であれば、当然、次の切り返しで映す観客は、元いたステージとは別の、もっと圧倒的に大きなステージで歓声が上がるシーンに切り替わる所だ。

その演出が、音楽で盛り上げるためには一番手っ取り早いからだ。しかし、盛り上がる手法なんて当然わかっていても、イーストウッドはそんな演出は行わない。多くの人が涙を流すことを抑えられない、そのエンディングも、音楽によってではなく、はなればなれになった人たちが再び集まり、笑顔で踊り歌うことに涙するのだ。

対して、ジョン・カーニーは、イーストウッドの逆をいく。
人なんて正直興味ないようにすら見える。

ロックスターの男はなぜ唐突に女を振ったのか。女はなぜ、ロックスターのステージから去ったのか。ほとんど説明がなく物語は進む。
このあたりは前作『ONCE/ダブリンの街角で』において、最後に、女はなぜ男のもとに現れなかったか、全く語られないことと同じ。そう、ジョン・カーニーは全く興味ないのだ、そんなこと。

彼が興味があることは、ただひとつ。最高の音楽シーンを撮ること。
「音楽の魔法だ。音楽は世界の色を変える」とダンに言わせたのも、作曲やMVの制作に没頭して育った監督らしい。
きっと彼に人間ドラマを撮らせてもまったく成功しないだろう。

この映画を、そのストーリーの脆弱さから、非難することはほとんど筋違いだ。
音楽に突き抜けているからこそ、音楽が有る幾多のシーンが格別だ。


他にも、イヤホンをつけながら、手を繋ぎ街を歩く二人の姿はどうだろう。
かつて恋をしたことがある人なら、誰もが記憶にあるだろうその光景は。そして、その足でクラブに繰り出し、自分たちの曲で楽しそうに踊る2人の姿は。
mark-ruffalo-and-keira-knightley

あまりにも魅力的過ぎて、日本に帰国後行ったイベントで、DJがつまらない曲をかけている間に、思わずiPodを取り出し、真似をしてしまったものだ。選んだ曲は、リアーナとカルヴィン・ハリスの「We Found Love」。DJには申し訳ない気持ちはあったものの、自分の好きな曲で踊れるあの興奮を忘れられない。夜は更ける。すると、DJが最後の曲だ、と叫ぶ。「私たちは愛を見つけた!」という名の曲です、と。さっきまで耳元で聞いていた曲が、今度は会場全体にかかる。そう、こういうことなんだ。



最後に、この映画を特別たらしめる、もう1つの理由で締めくくりたい。
本作に惚れ込んで、ノーギャラ出演したというMaroon5のアダム・レヴィーンが歌う「Lost Stars」という楽曲だ。
今世紀、最も美しい声を持つ彼の、最も美しいメロディによって彩られたこの曲が、この映画を更に高い次元に昇華させていることは間違いない。というわけでこちらを貼って終わりたい。

というわけで、ほんとハイテンションでぎゃーと書いてしまいましたが、とにかく最高の音楽映画が誕生したことに歓喜し、その日本公開を心から応援してます。(配給会社のみなさん、僕なんかでよければ、宣伝協力とかやりたいので、ぜひメールでも連絡ください。)

【作品情報】
『はじまりのうた』(原題 Begin Again)
日本語公式サイト
2月7日シネクイント、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

ウォールフラワーパーティー

wallflower
かつてバックパックを背負い、世界中の街々を非計画的に歩くのが好きだった私は、旅に出るたびに、iPodの「on-the-go」とやらの機能を使って、旅のマイプレイリストを作っていたものだ。そこに入っている他の曲はほとんど聞かなくなったが、大学卒業前、最後の長旅、ブルガリアで加えたイルリメの「トリミング」だけは別で、あれから6年も経つのに毎日のように聞き続けている。「見せておきたい景色がずっと募って 写真じゃ切り取りきれないから 話せば白々しくなるから 連れて行きたい気持ちになります」というリリックに当時の私はノックアウトされた。当時大好きだった彼女をおいて一人旅に出ていた自分の境遇を重ね、雪の降りつもる遠い街で涙したものだ。そのリリックは彼女へのエアメールで文中そのまま引用された。
旅には音楽と小説がつきもので、金原瑞人が訳すアメリカ青春小説なんかをバックパックに詰め込んで、名も知らぬカフェ、12時間もの長距離バスの中、ドミトリーのベッド、ほとんど観光もせず本を開いた。数冊の本はすぐに読み終えてしまうので、旅中に出会った日本人と交換する、なんてことをやっていたのだが、そのときにある寺の息子の青年と交換した一冊が『ウォールフラワー』だった。これがまた随分と面白くて、ラオスのカフェで甘ったらしい珈琲と手巻き煙草片手に読みふけったことを思いだす。その小説が映画化するというものだから、思い出を餌にして生きている僕としては映画館に駆けつけない理由なんぞ一つもない。
言うまでもなく『ウォールフラワー』はとびきりに最高で、「パーティーは止まらない、私の青春は終わりはしない」が口癖の私には、青春映画の代名詞のような作品にノックアウトされる。何がっていくつものパーティー、初めてのアルコールとドラッグ、愛すべき友人たち、そして大好きな女の子。エマ・ワトソンが今世紀最大の魅力的な女の子っぷりを披露してくれるのだ。クリスマスパーティーの夜。「チャーリーの初めてキスする人は、好きな人としてもらいたいから、今日は私は彼のことは忘れるわ」との台詞のあとに交わされるキスといったら!(しかもベッドの上!)
だから私の頭の中は「ウォールフラワーパーティー」をやりたいということばっかりで、三連休の初日の夜、新高円寺のマンションの一室で行われたのは、「ウォールフラワーパーティー」以外の何物でもなかっただろう。残念ながらエマ・ワトソンは不在だったのだけれど。
その夕方、『ゼロ・グラビティ』に随分と感動した私は、そこから新高円寺へと向かう。新高円寺駅のクイーンズ伊勢丹でスーパードライとよなよなエールと白ワインなんかを買い込み、スーパードライを飲みながら寒空の下を10分弱歩くだろう。そのマンションの階段の電球は切れ、私は突然の恐怖体験におののきながらも、なんとか3階のモリシーとユカちゃんとカレンの住む家へと到着する。夏、葉山ビーチパーティー以来の彼らとの再会に喜び、ハグなんかを交わす。しばらく経てば、やいちゃんとフルノさんもやってくるだろう。それだけ人が入ればいっぱいのワンルームでわたしたちに許された特別な時間は始まるのだ。60コもの餃子とビールとハムとベーコンをたっぷり入れた焼きそば。iTunesシャッフルで「朝が来るまで終わることのないダンスを」がかかれば、そこはクラブへと変化する。
誰かが電気を消せ、ミラーボールを用意しろと言う。フルノさんが答え部屋の電気を消し、iPhoneでライトを点滅させる。クラブだ!クラブだ!と叫ぶ!ベッドで飛び跳ね、全身を揺らし、踊る。どこからかテキーラも登場し、より一層酔いを加速させる。DJモリシー、DJフルノ、DJダイチが順繰りに選曲する。「みんな泣きながら踊りたいかー?」「イェーイ」のコール&レスポンスで「Rollin’ Rollin’」なんてかかる。ベタすぎーとヤジが飛ぶ。やけのはらのラップを真似なんかする。口々にハッピーニューイアー!とハグを交わす。愛する人たちがそばにいれば他に何もいらない、と私は思う。かつて、中学のとき、映画や音楽だけを愛し、ひとりで生きていけると確信していた私は、ここにはいない。決して多くはなくとも、こんなに素敵な夜を一緒に過ごすことができる友人たちが何人かいる。青春映画が美しいのは必ず終わりが来るからだとしたら、僕の人生は映画よりもだいぶ素晴らしいってことだ。そう、パーティーは止まらないし、私の青春は終わりはしない。メリークリスマス!
ウォールフラワー (集英社文庫)

2012best

こんにちは2013!さようなら2012!
締めくくりは今年公開の映画と今年聞いた音楽ベスト。

■映画
『わたしたちの宣戦布告』(ヴァレリー・ドンゼッリ、フランス)-フランス映画の復活に。
『Playback』(三宅唱、日本)-映画の未来を支える2人の男に。
『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八、日本)-映画館と屋上のシーンに。
『アルゴ』(ベン・アフレック、アメリカ)-ベン・アフレックの見せるリーダーシップに。
『ドラゴン・タトゥーの女』(デヴィッド・フィンチャー、アメリカ)-愛すべきリスベットに。
『戦火の馬』(スティーヴン・スピルバーグ、アメリカ)-馬、馬、馬!そして空撮!
『ミッドナイト・イン・パリ』(ウディ・アレン、アメリカ)-これぞ、まさにウディと言わずにいられなさに。
『J・エドガー』(クリント・イーストウッド、アメリカ)-3人の俳優に。
『ダークナイト・ライジング』(クリストファー・ノーラン、アメリカ)-地への誇りと、愛情に。
『デンジャラス・ラン』(ダニエル・エスピノーサ、アメリカ)-次作が楽しみな監督の誕生に。

アメリカ映画さえあれば何もいらないと長らく思っているが、
2006年の『キングス&クイーン』(アルノー・デプレシャン)以来、久々にフランス映画返り咲き。ただ、ただ、感動した。そこには映画があった。
『Playback』はそのタイトルを記事で見るたびに追い、毎度感動を覚えた。三宅唱とムラジュン、この2人がいるから、映画の未来はまだ大丈夫だと思った。

また、新作ではないので上記からは省くが、
『合衆国最後の日』『カリフォルニア・ドールズ』(以上、ロバート・アルドリッチ)『シルビアのいる街で』(ホセ・ルイス・ゲリン)『白夜』(ロベール・ブレッソン)という人生のベスト級の作品たちを劇場で見ることができたことが、なによりも嬉しい一年だった。

■関連記事
『わたしたちの宣戦布告』
『Playback』
『桐島、部活やめるってよ』
『アルゴ』
『ダークナイト・ライジング』

■音楽
THA BLUE HERB『TOTAL』-一番聞いた。毎日勇気をもらった。
DJ BAKU『POPGROUP presents, KAIKOO “Human Being”』
 -音楽の潮流はKAIKOOから始まるのではと信じて疑わなかった。DJ BAKUを大いに尊敬した一年だった。
Dr. Oop『Black Love Oriented』-夜、考えことをしながら一人聞いていた。お洒落さに身を任せたくなった。
YAKENOHARA『Step on the heartbeat』-ハートをビートした。
The Streets『Original Pirate Material』-ストリーツってこんなかっこよかったのかとおののいた。
Atmosphere『God Loves Ugly』-相変わらずすげーかっこよかった。
LUVRAW & BTB『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』-夏に楽しい気分になりたいときによくかけた。
七尾旅人『リトル・メロディ』-悩んで前に進めなくなったとき「サーカスナイト」聞いて、より前に進めなくなった。
柴田聡子『しばたさとこ島』-忘れ得ぬ思い出となった金沢の夜だった。
Jack Johnson『To The Sea』スケボー、サーフィン、ジャック・ジョンソンとばかり口走る夏だった。

ヒップホップとスケボーさえあれば何もいらないと思った一年。

It was a Beautiful day (朝霧jam日記 1日目)

ブログを書いていてよかったなー、と思うときがある。そんなことを思うのは、今晩のように、過去の日々を思い返したくなる夜ばかりだ。果たして自分自身にとっていいことなのかどうかと考えてしまう。一体何故自分自身の過去を思い出すことを、禁欲的であれ、と責められなければ・責めなければならないのか。映画のように、決してPlaybackが叶わないからだろうか。とにかく、僕にとって過去を思い出すことは、甘美な、嵌りすぎると帰ってこれなくなる誘惑なのである。精いっぱい遊ぶことであれだけ忙しかったのに、それでもせっせと長文を残した、自分と時間を共有していた友人たちを誇らしく思う。
言うまでも無く、僕が祝日の夜を、感慨にふけり過ごすのは、この2日間の朝霧ジャムのせいである。

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ほとんど深夜、渋谷。ローソンの前で集合といっただけで、僕は早速にも2007つまり大学4年のフジロックを思い出してしまっている。それは僕にとって原体験である。あのときもA以外は誰も知らない友人たちの車に、道端で待ち合わせをした。確か湘南台だろうか、藤沢だったろうか。とにかくそのあたりに、早朝大荷物を背負って向かったものだ。あれから、何度かのフェスは知らない人ばかりと行くことも、道端で待ち合わせることもなかったように思う。

友人のタカシは遅れると連絡来たので、待ち合わせ場所のローソン前で知らない人たちが朝霧っぽい恰好して誰かを待ってたので、あのタカシの友人ですかと声かけをすれば、いえ違いますと返され、それはすみません、という体で顔を赤らめた。ローソンで飲料など購入し、出ようとしたらメンバーは続々と集まっていて、見知った顔と思ったらタイセイとツヤさんで、彼らは一度タカシ宅のホームパーティーで会ったことがあるので、それはそれはと安心する形となった。そのあと遅れてタカシがきて、ユミさんがきて、もうひとりのユウカさんとやらは全然来ずに、そういえば2007もケイちゃんが全然現れなかったことなど思い出していた。30分ほど待てばユウカさんも来て、さて行きますかという形で出発する。

飲まない・運転できる・車持ってる、まさに運転手の鏡であるタイセイにすべてお任せする形でわりと眠っていたら静岡県まで着いて、スーパーで、マッカランやチェアやブルーシート、翌日の朝食の材料など購入し、朝霧へ再度向かう。昼過ぎにはふもとっぱらに着き、なんていい景色なんだふじさんー!と叫び、早速テントなど立て買い込んだビアーなどで、カンパーイ!とやる。その場の会話でOKI DUB AINU BANDは別にいいよね、との合意がなされ、GOMAちゃんに照準あわせ会場へ。

5月の日比谷宇宙の日ROVO祭りではGOMAはとにかく良かった記憶があり、酒とGOMAにやられた僕は代わりにROVOの記憶は一切ないわけだが、しかし今回はそのときほどではなくて、酒が足りなかったのか、それとも事故を潜り抜けたGOMAが観客への感謝に溢れ、その感謝の意味とかに疑念を持ったからなのか、とにかくその「あなたたちのおかげで、いま生きていけます、ありがとう」の言葉に僕は共感できず、GOMAの熱心な信者ではないことを再確認した。GOMAは動きも言葉もどこか教祖的なところがあるので、そうならないことを祈る。教祖になった音楽やる人ほど僕の好きから程遠い人はいない。それでもめいいっぱい踊った。

そんなだから疲れた体に鞭打って向かったMOONステージの鎮座DOPENESS & DOPING BANDはほんとに最高で、見たのは2年前のFESTA de RAMA以来で、あのときから僕は鎮座のシニカルな笑いと適当だけど確実なラップの虜なのだけど、今回もフリースタイルとか大分かっこよくて、PUNPEEも鎮座もそうだけど、フリースタイルほどライブの魅力がつまった瞬間はないなーと思うし、だからHIP HOPはやめられない、と思った記憶がある。定番の「いってんのかいかされてんのか」「やってんのかやらされてんのか」とか楽しい言葉遊びに、鎮座もだいぶ楽しそうに踊るのだから、つられて僕も満面の笑顔で踊ったものだ。

ジントニックなど各種アルコールにまみれ、レインボーステージに帰ったら、スケボーダーには憧れのトミー・ゲレロがやっていたのだけれど、眠すぎて起きたらWILCO JOHNSONになっていて、ゲレロは完全寝過ごした形になり、残念に思いかけたけれど、よく考えたら、憧れはあれど彼の音楽にはまったことなんて一度もないので、そんなに残念でもなかった。それよりも、前回の経験を踏まえられていないというか、朝霧寒いよね、という記憶はなかったため薄着でいったところ寒くて目覚める形になったことのほうが残念だ。起きたらタカシがうまそうなラーメン食ってたため、僕も購入し、ふつうに店で食ってもうまいよね、とふたりで結論づいた。

ドクター・フィールグッドもウィルコ・ジョンソンも僕の人生にはまったく無関係の存在だったので、しかし周囲の皆はわりと好きなようだったので、社交的で場の雰囲気を壊すことを嫌う僕はトイレに行く振りをしてムーンステージに向かうも、CUT CHEMISTは音楽むかつくぐらいぶちぶち切るタイプのDJで30秒くらいで嫌になる結果に終わり、毛布借りて早々にレインボーに戻る。丁度いい具合に、ウィルコ・ジョンソンも終わっていてタカシと飲料を探しに向かう。ところ天国で、天国行きたいですかー?と「勿論さ」と答えるしかない問いを受けたので、天国ビールというものを初めて飲み、これはマリブ+テキーラ+ビールの組み合わせで酒×酒×酒という一切寄りそう気のない飲み物で、しかしマリブの飲み口やわらかく、アルコール度高いココナツジュースのような形でたいそう美味しく、僕とタカシはこれを朝霧のソウルドリンクにしようと喜んだ。

そうこうしてればリー・ペリー登場の合図らしい井上陽水が流れ、みんなで2012フジロックのことを思い出し大合唱し、リー・ペリー・バンドが出てくる。確実に3人くらいは殺してるよね、あの人と黒人の容姿について無責任な発言、そして談笑を行っていると、齢80近いおじいちゃんが現れ大歓声が起こる。2011フジロック同様、今回で見れるの最後かもよ、という囁きが周囲で広がる。リー・ペリーは自分が見世物になっていることをわかりきった動きをしてくれるので、ほんとにエンターテイナーだなあ、と感動をしてみせる。「ガンジャ・フリーダム!」と叫ぶのとかね。

リー・ペリーに興奮して、天国ビールをさらに飲みたくなり、お替りに向かうと、フェス友達のアサミから連絡来てるので合流し、しらふな彼女のうらやましい私生活の話などを聞いて楽しくなる。鉢巻きの人ミクさんや、ベビーフェイス君などと交えてわいわい話せばリー・ペリーも終わりそれではまた明日ーとお別れをし、タイセイらと合流する。キャンプサイトであるふもとっぱらに戻り、タイセイ自慢のキャンプセットにより焚き木をして、火を囲みながらフジロック恒例のタカシの怖い話。もう何度聞いたかわからないその話を聞くと、なぜだかまたフラッシュバック・メモリーズするのだ。2時間くらい焚き火を囲んで、談笑すれば暖かい毛布にくるまれ、快適に眠るだろう。

金沢、柴田聡子

土日に相方と金沢にいってきた。4年ぶり、2度目の金沢。まえいったときは仕事で、だけど仕事じゃないくらい楽しかった記憶に溢れ、ずっと行きたかったので嬉しい。信頼できる人たちのサジェストに基づいて過ごした2度目の金沢も最高に楽しかったし、とりわけ、なんたる偶然か、柴田聡子と出会えたことが金沢という地の思い出を決定的なものにした。

初日にオヨヨ書林という魅力的な女店主が営む古本屋で、J.M.クッツェーの『恥辱』と、ジャック・フィニイの『盗まれた街』を購入したあと、「柴田聡子」の名前が記されるフライヤーを見つけ、この名は僕の友人が言及、というか強く強くサジェストしていたシンガーソングライター(間違ってはいない表現だろうか)の名前で、日付を見れば彼女の歌うイベントは明日でまあなんてこと、ということで大いに喜び、早速相方にこれにいこうと強く説得する。

その日は金沢を大いに満喫し、ホテルに帰り、柴田聡子をyoutubeで聞いてみる。しかし全然響かず、顔もかわいくないように見え、一体この人のどこが、という状態で、ついには相方もわたし全然行きたくないから、行きたいならひとりでいけばと言いだす始末で大変なことになる。その信頼する友人からのサジェストだけで構築されていた僕の自信は、しかし映像を見てしまえば、全然良くないのではないかと疑念が湧くばかりで、次の次のとほとんどすべての映像を見ていたが、その疑念はついぞ払拭に至らなかった。結局翌日まで悩みぬき、最後、信頼できる友人がここまで言うのだから、という信頼だけに頼る形で、相方を説得し、ライブ会場に足を運ぶ。ほとんど間違いなくリコメンド元が彼でなければ行かなかったであろうというくらいの状態にあった。

3組の出演者の中で、柴田聡子は最後で、まずはyojikとwandaという人たちで、yojikの歌声はすごくて、うまいなーというところで、「若い人」という曲を歌うyojikの姿はまるでクラムボンなんかを彷彿とさせたし、「I LOVE YOU」という曲のテンポ感や、しゃべり口調なんかはとても好きで、詞もとてもよく、「私の曲は結局アイラブユー/自分を肯定するためのアイラブユー/うわついたラブソングでしかないのアイラブユー」なんて危うく涙が出かねんところだった。しばたさとこにまだ不安な気持ちがいっぱいの僕たちふたりは、それでもとても良い音楽が聞けたから、これで柴田聡子があれでも、まあよかったよね、という会話で予防線を張ることに勤しんだ。

次の加藤りまという人はひどくて、相方も僕もあちゃーという感じで、これはまた心配のボルテージは向上する。

そして柴田聡子が登場する。

くろぶちめがねと変な髪形の彼女はしかし、youtubeで見ていたようなぶさいくさんとは違って、とてもかわいらしい子であれれ?と言う感じでそして、ほかにも数人登壇し、柴田聡子が口を開く。「しばたさとこバンドです」すっかりひとりの弾き語りかと思っていた僕らは、へえとなり、あとで気づいたのだが、ギターはテニスコーツの植野さんで、ベースはラブクライの三沢さんで、どうりで上手いと思っていたけれど、なんて豪華な、この金沢の30人(それでも超満員!のお客さんのために)そしてドラムは現代音楽専攻の大学教授とのこと。

緊張は高ぶるも、果たして、柴田聡子が最初の一音を発したところで、すぐに自分の疑念が、吹っ飛ぶのを感じる。大きな口をあけて、精いっぱい歌うさまはとても魅力的で、しかしその口から発せられる音のどれもが儚くも、感情を揺さぶられ、一時間半もの間ほとんどの曲で鳥肌を立てた。「カープファンの子」なんて、一生この曲に終りが来ないで、ループし続けてくれたら、彼女の声を聞いていられたら、それはどれほど幸せなことだろうと思った。

少し長い前髪からのぞくころんとした目で、共演のプレイヤーたちを必死に見つめ、タイミングをあわせようとする姿なんて、とにかくかわいくて、あんな目で見つめられる三沢さんをとてもうらやましいとおもった。

歌詞もへえ、そうした発想ができてしまうのかこの子は、と驚くことが多かったのだけれど、たとえば「芝の青さ」なんて、コンプレックス持った女の子の歌(だと思うのだけど)、ふつう次生まれ変わったら「このニキビをなくして」「もっと足を細くして」なんて願いそうなものだけれど、彼女は次生まれ変わったら「別の星にお願い」なんてことを平気で言ってしまう。だからアンコールが終わり、どうしても彼女に感情を揺さぶられたことを伝えたく、「しばたさん」と呼びかける。お礼と、いきさつを話せば、「それは、いい夜でしたね」と返ってきて、僕なんかがこの偶然を運命的だなんて感じでしまう一方で、へえ、そういう発想になるのだ彼女は、とまた驚く。「つぎは東京で」と言う。つぎのライブがたのしみでしかたない。

相方も満足したようで、かえりみち、金沢の商店街をぼくたちは「カープファンの子」を熱唱しながらあるく。友人からおすすめされた、池田町バルバールというお店で、柴田聡子についてや、信頼についてなどをふたり饒舌に語る。とてもいい夜だった。なんだか夢のような。this night still dreaming.
それから2日間たったいまでもくちずさめば柴田聡子のうたが出てくる。すっかり、ぼくは柴田聡子に夢中です。

TBH/サ上とロ吉

わずか2か月で3回目のTBH、横浜クラブリザード。フクダとモリシと。完全にブルーハーブ信者やんとフクダに言われたが、『TOTAL』出てから2ヶ月間はほんと『TOTAL』しか聞いていなく、iPhoneに『TOTAL』しか入ってなかったことからもよくわかるところだ。サイプレス上野とロベルト吉野とのツーマン。

まずはサ上とロ吉で、とてもよくて、「終わコン」という曲やってたけど、「終わコン」という言葉は最近ある友人が連発して使用している言葉で、響きが素敵だなー、と思っていたので、その意味を知れただけでもとてもよかった。「音楽」「終わコン」「サ上」「終わコン」「ロ吉」「終わコン」と楽しく叫んだけどとても失礼なことをしたと今では反省している。

最近は「地」に訴えられるとどうにも弱い傾向があって、ブルーハーブの札幌は勿論だけど、田我流の山梨だとか、サ上とロ吉の横浜もそうだし、果ては『ダークナイトライジング』のゴッサムシティまで。地への愛情を訴えられるだけどどうにも涙腺が弱くなっていかんいかん。「横浜は俺らのヤサだから、だからお前ら自由にやれよ」とか「横浜で俺に恥かかせんなよ」とか、最後の全然有名じゃないけど、横浜の、ドリームランドのHIPHOP仲間がみんなステージ登ってラップしたやつなんて、踊りながらぼろぼろ泣いた。それは僕が特定の地を持たない、スティル根無草だから、より一層なのかもしれない。

一瞬だけひやーとしたのは、サ上とロ吉の曲名忘れたけど、有名な曲をロ吉がかけた瞬間、誰か客が「これを聞きたかった」と大声で叫んだ瞬間、サ上がぼそっと「だったら帰ってくれ」と言ったときで、さーっと血の気が引いたのは僕だけだったろうか。何事も無かったようにライブは続行されたが、これが恐怖か、という感情を久々に覚えたものだ。

その「終わコン」という言葉を連発する岡山の友人宅で見たのだが、ブルーハーブがはじめて東京、六本木コアでやった99年のライブDVD(今調べたらタイトルは『藷演武』というそうだ)、あれは感動的で、そんときはブルーハーブなんて誰も知らなかっただろうから、最初の方は全然人まともに聞いてないんだけどしばらくのうちに、観客の表情がどんどん変わってきて、「俺今とんでもない瞬間に出くわしてるんじゃないのだろうか」と多分そのときそこにいた誰もがそう思っていく様がしっかり映し出されてて、その友人宅はプロジェクター備え付けで壁一面にあんぐりとした顔が映し出されていくのが忘れられなかった。今日のライブ中は、なぜだかそのときのことを思い出した。それは彼らが再び挑戦者に見えたからだろうか。

友人はブルーハーブについて、CD1枚目は挑戦者、2枚目は先導者、3枚目は教育者という表現をして、いまだに忘れられない形容ランキング上位に入るものなのだけど、4枚目は、「そしてお前は神になった」と言いたいところだけど、一段高みにのぼって、そのステージで一から挑戦者をやってる、という印象を受ける。3度のライブでも「リスペクト」という言葉を連発することからもわかるように、1枚目や2枚目ではまず見せなかった周囲のラッパーや、音楽やる人たちへの尊敬の気持ちで、ボスからその言葉を聞くたびに、あー高みに登ったんだなという感覚を覚える。中途半端に登ってしまった人々の醜さ、偉そうさ、周囲への見下し感は僕には耐えられないなーという瞬間があって、だからボスのそんな思いが伝わってくる4枚目を僕は一番愛しているのだ。ライブ中、サ上とロ吉を何度も誉めたたえ、「お前らは勝ってるよ。でも俺もお前らには負けないよ」といったボスの表情が忘れられない。

8.15

久々に実家に帰って、片付けなどしてたら、昔のiPod、大学3から4年くらいに使ってたやつを久方ぶりに発見して、いまそれを聞きながらwordpressの練習をしている。この夏の目標の1つはwordpressを使いこなせるようになることで、そうなった暁には本格的にちょっとやりだしたいなーということに挑戦をする。それは最近受けた多くの刺激物によって生まれた感情で、前向きに前向きだ。

昔のiPodのトップ25を流しながらワーク中なのだけど、いまの自分のiPhoneに入ってるのはほとんどヒップホップばかりなので、なかなか新鮮で、ワーキングがはかどる。

以下1位から。名曲ぞろい。

That’s The Spirit/Judee Sill

Always Love/America

Happiness Is A Warm Gun/The Beatles

I Want You/Bob Dylan

Friday’s Child/Them

Cocaine Blues/Johnny Cash

The Kids Are Alright/The Who

Brown Sugar/The Rolling Stones

Do you Remember Rock’N’ Roll Radio?/The Ramones

Be My Baby/The Ronettes

Martha My Dear/The Beatles

The Floppy Boot Stomp/Captain Beefheart

Suger Boy/Beth Orton

Every Time It Rains/Randy Newman

Speak Solw/Tegan & Sara

Drunken Angel/Lucinda Williams

It’s Only Rock’N’ Roll/The Rolling Stones

Louisiana 1927/Randy Newman

We Tigers/Animal Collective

Walk On The Wild Side/Lou Reed

Live As You Dream/Beth Orton

Four Winds/Bright Eyes

Be Good or Be Gone/Fionn Regan

Happy Birthday/The Innocence Mission

Don’t Let Them Take You Down/Jesse Malin

久々に聞くBeth Ortonとかもう号泣するくらいいい、、

8.10 ぐるぐるぐるがおん

会社帰りに嫁と「グルガオン」(だいすき!)。奥がバターチキン、手前がチキンムガライ。今日も激うまでした♡

渋谷に向かい巷を賑わせてる濱口竜介監督(ハマグチ!ハマグチ!ハマグチ!)の『THE DEPTHS』見に行こうとしたら満席。それでも、ものすごい人の溢れるオーディトリウム渋谷にちょっと嬉しくなったり。TSUTAYAいったら、CDがいつでも10枚2,000円レンタルになっていて驚いたので、久々にレンタルなど物色。田我流「B級映画のように」、LUVRAW & BTB「ヨコハマ・シティ・ブリーズ」など聞きたいものに出会え過ぎて、18枚レンタル。ほぼヒップホップ。今年の夏もヒップホップ三昧になりそうです。

家に帰ってこの夏、貴重な時間にやりたいことをまとめる。

『第八天国』

朝からフランク・ポサージ『第七天国』のことが頭から離れなくなったので、これはとびきり面白映画を見に行かねばと渋谷文化村に『屋根裏部屋のマリアたち』見に行って大層面白くて、そのあとアップリンクファクトリーでやってる古書市いったら『リリアン・ギッシュ自伝』見つけて興奮して購入し、ヒカリエの牛タン屋でカレー食って、フジロック日記の続き書いてないこと思い出した!(なのにベルギービールが云々とか!)というわけで続きです。

 

7/28(土)つづき

何時間か川沿いでみんなでワイワイやればもうライブとかどうでもよくなるのだけど、ユリリンたちは魚クションいくというのででは今度ユリリン家で手巻き寿司パーティーやりましょう!と約束して、全然行く気はなかったけどまたJUSTICEで!と言ってばいばーいして、いろんな人が絶対いいよと推してくるSPIRITUALIZED見に、モリシとマイコとマーキー向かうも人多すぎて入れず。モリシと僕はすっかり二人で楽しみたくなっていたので意気投合し、マイコにテント帰ろうと積極的に誘った。狙い通りテントに帰るもののものの数分でヘビードランカーな僕も倒れ、気づいたらテントにおいてけぼりひとりだったガッデム。

時計はちょうど日をまたいだところで夜はこれからでしょーとオアシスに再度繰り出すとみんながジャスティスジャスティス言って大満足してた様子でみんな幸せそうだなーと僕もまったく幸せな気分になってオアシスでひとり飲酒などを行う。テントに戻ったマイコを呼び出すと欲求不満です私と大声で叫んでたので、はいはいと笑って流し青春なり人生なりそうゆう恥ずかしい話をした。飲みすぎて何を話したのかは一切覚えてないけどほんとにフジロックは楽しいなーという感情に満たされるがるぼる大いに笑う一日でありました。

 

7/29(日)

しっかり8時間も寝たおかげで三日目とは思えない快調ぶりで、しかしもう苗場着いた時からそういう気持ちになってるのだけど、3日目ともなれば一層あー今年も終わってしまうのか来年まで362日などと思いモリシを見れば同じ表情をしている。マイコは僕らが起きたらテントおらず全然戻ってこないので、モリシと二人で本陣向かい、笑い話してもなんだかこの暮らし、生活も今日が最後でなんて考えるとどうにも切なくて仕方ない。戻ったらマイコはシャワーに2時間も並んだとか言っててThats too badといってはげまして、会場向かう。グリーン通ったらGALACTICやっててものすごい良くて感動的だったのだけど、マイコが奇妙礼太郎見たいというので、わりとライブにこだわりない僕はグリーンを横切りヘブンへ。途中結局毎年食べてしまうよねハイジカレーと今日こそラムチョップを2本買いし、豪華な朝食でみんなでカンパーイ!

音楽や映画とか誰に推薦されるかというコンテクストはすごい重要で、1万人の人が良いと言おうとも多分見に行かない『アメイジング・スパイダーマン』も、信頼する友人がグレイトと言えば劇場に向かうのだろう(ファーストデイで満席で入れなかったけど)。そう思えば奇妙礼太郎は全然で、マイコはとても仲の良い友人なんだけど、音楽とかにおいてはやはり信頼における人ではないので、すごくいいと言われてもふーんとなってしまうのが僕のいけないところだとは特に思わない。期待せずに椅子に座って聞こうかと決め込んだのだけど、しかし奇妙礼太郎はものすごく良くて、先日行ったライブで僕の長年のグレイテストピープルだったソカベさんがちょっと違うなーといよいよ思い始めてきているところに、まるで往年のソカベさんとと同じようなライブをするもので、曲終りのジャンプの姿勢/「ロックンロール!」と叫ぶ姿/伸ばした声、確実にあなたソカベさん好きでしょうというのがまるわかりで、そうゆうのはとても好きです。とびきりは、『君が誰かの彼女になりくさっても』という曲で、もう恋したことある男子でこの曲聞いて泣かない奴なんているのか、というくらいに名曲of名曲でぼろぼろ涙を流す派目になったことは嫁には言えない。

思わぬ満足感をもって、ヘブンを後にし、オレンジでオルケスタ・リブレとおおはた雄一聞いて、おおはた雄一の声かっこよすぎでしょそれと憧れつつ、オレンジ一番奥のカクテル屋で頼んだアボガドカクテルのうまさにみんなで仰天する。ラムチョップ、ラコスバーガー、アボガドカクテル忘れられないフジの食べ物にランクインです。そのあと特に見たいもんなかったので、もうレディへに備えるかということグリーンに大移動する途中で、また川でかわいいこ探しにみんなで躍起になる。マイコがあの子はやばい、あっちもやばいと言うものの僕とモリシはそれはないを繰り返し続けることになる。

グリーンはハイネケンスタンド目の前のめちゃいい位置に陣取り、わずか30秒でニューハイネケンを入手できるので酔いどれにぴったりで、夕方、気持ちいい風、ハイネケン、そして井上陽水が少年時代や夢の中へ、傘がないをやれば感動しない人がいるわけがない。モリシはこないだライブで恋した鉢巻の子を偶然見つけ、運命やこのチャンスをどうモノにするかと言っていて笑った。陽水終わって、鮎の塩焼き食ったりし、ジャックホワイト先生。特にホワイトストライブスのときから好きでも何でもなかったけど、予想通りなにも感動を覚えないライブで、すぐにマーキー行ってJAMES IHAに癒された。見た目完全おじいちゃんみたいになってて、誰がライブしてるのかはまったくわからなかった。ノラ・ジョーンズが見たくなるねーとモリシと同意した。

疲れてきたので計画的に有効に時間を使うため、コステロは芝生で爆睡し、さて陣地に戻ろうかーと思ったところでコゴさんに出会い、わーコゴさんお会いできてうれしいっすーとハグをし、僕らのいる場所を伝えてお別れ。レディへが始まる十分前になれば、もうみんなの緊張も最高に高まるし、そわそわするし、しかしこんな人入ってるグリーンも見たことないねーという具合の人の数。フルノさんやコゴさんとタキタロウさんとその友人方も一緒にいよいよだねー、と気が気でなくなる。そして照明。歓声。レディヘがステージに立つ。曲が始まれば、踊る踊る。こちらにはコゴさんという踊り師がいるというかコゴさんの踊ってる姿はほんとに大好きで、こんなに気持ち良さそうに踊る人いるんだーと最初嫉妬したくらいで、いまはフジロック行くたびにコゴさんに恋をしている。去年フジロック婚をしたと聞いた時は、久々に失恋した気持ちになったくらいだ。僕ら集団はレディへでこんな踊る人いるんだーと周りにビビられるくらいに踊り踊る。「あーこの曲私が4年間付き合ってた彼にふられたときにずっと聞いてた曲だー」とパラノイド・アンドロイドかカルマ・ポリスあたりでコゴさんが言いみんなで笑い、僕とマイコは肩組んで、いちにのさんので後ろに倒れようとわーきゃーいいながら芝生に倒れたりしたら、モリシとマイコも倒れ、コゴさんとタキタロウさんと僕も倒れ、すげー楽しいとなり、僕らの前にはセクシーな女の子外人4人が超セクシーに絡み合い眠ってたので、マイコとコゴさんは喜んでスマフォで激写し、タキタロウさんは「このまま、でらべっぴん出せるな」といったりなんだこりゃーというくらいおよそ2時間半ひたすらに笑い、飛びはね、最高だねーほんとに最高だねーとなる。

レディへが終われば恐怖の人の波で、わーと流されたものの身長190cmのシュレックさんがみんなを目印に先導してくれ、やーほんとに助かります、ということでラストナイツ、マーキー向かう。それでもモリシとマイコとははぐれて、最初探してたけど電話も全くつながらないし、マーキーからかっこいい音が聞こえてくればたまらずマーキー向かう。DE DE MOUSE + Drumrollsとか信じられないくらいかっこよくて、特にツインドラムの繰り出す音がもはやアートでしょうという絡み合い方をするので、わーと叫び踊る。いろんな方からいい踊りしてるねーとお酒を頂くので感謝しつつ頂戴し、そのまま2時半ごろまでひとり踊り続ける。

あまりに疲れたので、オアシスでちらっと休み、ソーキソバとビールで休息してるとたまたまみうさんから連絡来てあら偶然いま僕もオアシスですよ、となるので最後にカンパーイ!とし、終わっちゃうねーということを語り合った。テントに戻るころには4時過ぎで、ほんとに今年も苗場はなんて場所だ、SEE YOU NEXT YEARとつぶやき横になった瞬間眠った。

 

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7/30(月)

朝起きて、テント畳んで、ラコスバーガー+ビール。今日も美味い。アサミと偶然会い、またらいねーん!と叫び、越後湯沢へと向かうバスに並ぶ。3日間、信じられないくらい全く雨の降らなかった苗場だけど、ある意味奇蹟的に終わったこの日は大雨で、やーでもラッキーだったね、去年はきつかったものね、と。

バスは1時間半以上待ち、湯沢へ。温泉入ろう!ということで、湯沢グランドホテルに向い、温泉入る。本陣とは圧倒的に違う設備にモリシとこれ、毎年ありやなと認識あわせ。ホテル前でたむろってたらホテルの人が、駅まで送迎してくれた。たぶん客層的にホテルのブランドイメージとあわなかったのだろう。駅前の郷土料理やでけんちん定食食べ、お土産買って、新幹線は爆睡して、東京駅。モリシとマイコとまた苗場で!と拳を合わせ帰路へ着く。今年も最高の5daysでした。

very,very

「6年連続」と誰かのように言えないのが残念で6年目5回目のフジロックから帰ってきた。一昨年、苗場に行かなかったことはこの数年間で何よりも後悔していることの1つで、そのとき友人から言われた言葉は「一度行かなくなるとほんといかないと思うよ」といった類のことで、二度と逃してなるものか、という感情に別に襲れない。ほんとに楽しいので行く。

7.25(木)

6時退社を目標に、これでもかとばかりに仕事をこなし、休暇メールの設定を行う。東京駅新幹線改札口でモリシと合流、ビールを買い、新幹線に乗り込む。1時間半。車と比べれば短い時間だ。越後湯沢に到着し、飲酒に興じる。

シャトルバスの行列に一瞬ひるみ、はなからシャトルバスなんて待つ気も無かった僕は早速モリシに提案する。知らん人誘って、4人集めてタクシーでいこうと。何組かに声かけするも、なかなか芳しい反応ではない。しかし外人女性ふたりぐみがタクシーに乗り込んだので、駆け、声をかける。「キャンウィーゴートギャザー」グラマー外人は突然の声かけに驚くも「イエス!」と明るい反応。そして「どこいくの?」と聞いてくる。当然「ナエバ!フジロック!」と答えると、まさかの「私たち違う場所なの」という奇跡。この日に、あるんだそんなこと、とモリシと笑う。30分ぐらい待ってもつかまらないので、モリシがシャトルバスに並びつつ、声かけようという提案にみすみす乗る形になり、並んでみたら20分で乗れました。便利だね。

遠くから、音が聞こえ、少しずつ大きな音になっていく。いつもの、フジロックのゲートが見える。毎年恒例の、ここに戻ってきたという感情。リストバンドを交換し、テントを張りに急ぐ。まさかのテントサイト入口10秒のところにちとでこぼこだが、十分なスペースを発見し、急ぎテントを張る。当然、かつてないほどに快適なフジロックライフが約束される。先に来ていたモリシの友達の先輩のフルノさんと合流する。先に前夜祭に行っていたみたいだが、やっぱりシャーベッツとか全然好きじゃなかった!と言っていた。

会場に向かう。ゲートをくぐる。かつて、もはや自分が体験した現実だったのかすらよくわからない僕の原体験である大学4年の夏や、死ぬほど楽しかった社会人1年目の夏のようなドキワクとは違う。落ち着き払った北の男だ。風景もすべて知っている、またここに戻ってきたという感覚。悪くない。

さっそく苗場食堂で、とろろめし・豚トロ串焼き・ハイネケンを購入しカンパーイ!オアシスで全くいつも通り感動的な大道芸を見て笑ったり驚いたりし、マーキーへ向かう。ちょうどLOS LONELY BOYSとやらが終わったところで、豆塚。豆塚=フジロック出演者の有名な曲を流す人という先入観しかなかったので(思えば前夜祭にいったことは大学4年の夏一度きりで、なぜかそんな記憶がある)、今年は当然〆で「creep」でしょうとか思っていたら案外知ってる曲は全然掛からずただのかっこいいDJで思い違いはなはだしい。しかし12時になれば音は止むが、モリシはあと3時間は踊れるな!と言っていた。テントサイトに戻り、ラコスバーガーで(その後何度も訪れるとはつゆ知らず)さっぱりとジントニック飲んで寝る。

7.26(金)

予報では3日間とも晴れ、という奇蹟の晴れロックになるということだが、テントは完全にサウナで9時半ごろにはモリシも目を覚まし、汗まみれを抜け出すため、いつもの温泉、本陣へ歩いて向かう。本陣はがらがらで、コンセントで携帯充電も確保し、大満足で風呂をあがって今日一杯目のビールでカンパーイ!テントサイトに戻れば、テントサイトから出るための!行列につかまり、終わりそうにない僕らは昨夜のラコスバーガーで朝飯のラコスバーガー+ポテトセット+ハイネケンを注文。中のハンバーグが劇的にうまく、これはおいしいねーとモリシと大いに喜ぶことになる。家に帰って検索したら岡山のお店だったので、岡山の友人へ是非行くといいよと一昨夜メールしたらこれからワイズマンということでうらやましい。

バーガー食べてたら狙い通り、行列は緩和し、会場へと向かい、早速ドラゴンドラに乗り込む。アホな子たちと一緒になり、熊がいるよ、まさかいるわけない、熊だー!と毎年恒例の会話に興じつつ、デイドリーミング別名「天国」へ到着するので、早速ハイネケンでカンパーイ!やはりここのハイネケンが世界一うまいと思い知る。ちょうどドリアンがはじまるところで僕らは芝生で寝る準備を始め、ドリアンが始まるころには爆睡を決め込んだ。起きるとドリアン大盛り上がりで、眠るのにはgood music過ぎてモリシも寝てたし再度寝た。ドリアンよかった。そうすればEccyはじまるので、どれどれと覗きにいったら、やっぱり不細工だったけれど、僕はEccyが同じ世代だと聞いたあたりから、何があっても応援しようと決め込んでいるので、まばらな客の中ぶいぶい躍った。踊りながらなぜだが「親密さ」という言葉が思い浮かんだ。とてもいい言葉だ。あるいは85世代ヌーヴェルヴァーグ!とてもいい言葉だ。

3時間ほど天国にいたが、ブルーハーブがはじまるとなるので、モリシを起こすとモリシは日焼けで全身真っ赤になっていた。ドラゴンドラを降りたところで、突如「だいちくん!」と女子に声をかけられ遠目で誰かわからなかったので「おう!」とかえしておいた。直後に会社の先輩とかだったらどうしようとドギマギした。その後、みうさんからメールが来て「フジで偶然会えるなんて」ということだったので、会社の先輩ではなく一安心し、ホワイトへ向かえば、丁度ブルーハーブで、7月頭のワンマン以来だからそんな久々感はないのだけど、彼が声をあげる。12年目、6年ぶり、4回目のフジロックと。そう6年前、大学4年の1回目のフジロック、マーキーで見たボスのあの影、言葉、音、初めて見たブルーハーブを僕は全く忘れられずにいて、わわわと記憶がよみがえってきて、そして全身に鳥肌が立つ。最初ホワイト、ブルーハーブには箱でかいかなと思ったけど、そりゃそんなことはなくて、僕は体を動かすことすら許されない緊張感の中で、ほとんど突っ立って鳥肌を立たせ続け約45分間を過ごしたものだ。終わった後モリシと、まともに聞いた1組目で既にベストアクトだねと言って喜んだ。

小腹がすいたので、昨年のベストフードであるながおか屋のラムチョップを買いに、ヘブンに向かう。モリシはラムチョップ二本買いしていて、僕は1本目を食べ終わった後に早速もう1本買わなかったことを後悔し、ビールをなめた。バックミュージックのErnest Ranglinはうるさすぎず丁度いい感じだった。このあたりで今日あとから合流するはずのマイは仕事で今日無理と連絡が来て残念と思ったわけでもない。

そこから大移動でオアシスでタイラーメン食べて、BEADY EYEに向かうけど全然興味ないので、再度睡眠をむさぼり、ストーンローゼズまでよく寝た。ストーンローゼズをなぜかすごい楽しみにしていたけど、そういえば僕の人生にローゼズとやらは対して深く関わったことないなあ、ということを彼らが登場し、数分後に気づき、一気に興味を失って、モリシにジェームス・ブレイクに行こうと誘ったけど、彼はいかないと言うので、移動もめんどくさいので椅子に座ってストーンローゼスをぼうっと聞いた。まあまあだったけど感動は特にない。『(500)日のサマー』でふたりの共通の趣味として語られていたのは、ローゼズではなく、スミスだったろうか。ふとそんな疑念が湧いてきた。

そしてホワイトに移動しジェームス・ブレイク。音源を聞いたことはないが、しかしそれはまあ素晴らしいライブで、この年(23,4才とかかと勝手に思っている)でこんなライブをやられてしまうと、なんというか「天才」という言葉しか形容する言葉がない、ととにかく感嘆し、アニマルコレクティブの再来だ!とひとり叫び続けた。なんといい夜なんだと思いつつ、オレンジへ向かう。朝から、今日はオールナイトフジの為に!を掛け声に、体力を温存してきたので、Eccyで30分ほど躍った以外は全く動いておらず、ずいぶん元気になってきた。みうさんもオレンジおいでと言ったら、来る!ということだったので、先にDJ EMMAで身体を慣らす。今日はいつものオールナイトフジのスピーカー3倍にしてるぜ、と言われるとあおられるので大いに踊る。みうさんが来たところで、わーとなり、3人で乾杯する。みうさんは「バックミラー、サイドミラー、目視」という言葉を連呼していた。DJ NOBU⇒DJ KRUSHの流れは当然やばく、バッキバキに踊ったらへとへとになり、テントへ戻ることに。3時半ごろテントに到着し、疲れすぎて一瞬で眠り初日は終わる。

 

7.27(土)

テントを出るころにはほとんど昼ごろで、ラコスバーガーを食って、本陣を出て、ROVO友達のアサミと乾杯して、会場に着くころにはもう15時を過ぎていた。ホワイトのMONOの方に向かうも、うるさかったのでそのままボードウォークに入り、ヘブンへ。去年超旨かった記憶のあるグリーンカレー食うけど普通だった。去年いた天才料理人が本店まかされたのではとモリシは言っていた。そのあたりでケンちゃんと合流し、バーボンソーダで乾杯する。ケンちゃんとマイコを付き合わせることが今フジロックの密かな目的であり、そのマイコにホワイト集合でとメールし、ROVO。1か月前の日比谷公園は全く記憶がないので今日こそ!と気合を入れて躍った。あとになって気づくと、この日はROVO以外まともに何も見なかった理想的なフジロックライフだ。

モリシがユリリンと乾杯したい会いたいおごってもらいたいというので、ユリリンに連絡したら、川のとこいるよーと帰ってきたので急いで向かう。そしたらタケシもいてあら偶然こんなところでと驚く。マイコもなんとか合流できたが激ギレしていたのでそっとしておく。ユリリンはユリリンの彼氏疑惑の先輩といたのだけど、先輩の前で、ユリリン愛してるからおごってくれとの言葉をモリシがかけると、「愛はないけど金はある」との大人の回答に僕らは憧れ冷めやらぬ今も、ということで僕とモリシは女子からビールをご馳走になるだろう。CARIBOUをBGMにモリシ、ユリリン、ユリリン先輩、ケンちゃん、マイコ、フルノさんで飲み飲みワイン・ウイスキーが登場し、ケンちゃんは完全にマイコに「ほの字」でマイコもその気だったので、フジロックラブを楽しみにしている。iPhoneを見ればフジロックになぜか来なかったタカシから「悔しすぎるからすげー楽しそうな写真を送って」というメールに笑い、みんなでハイチーズとやればやっぱり僕はフジロックにラブシックという不治の病です。眠いのでこの続きはまたねん。