daichitanaka のすべての投稿

2014年観た映画星取り(75本)

評価基準は、★10(超最強)★9(最強。全部年間ベストと言い切れるくらい。)★8(傑作。必見。年間ベスト10くらいには全部入れたい)★7(なかなかよかった。)★6(ふつう)★5以下・・・くらいのイメージです。

2014/12
舟を編む(石井裕也)★8
インターステラー(クリストファー・ノーラン)★10
天才スピヴェット(ジャン=ピエール・ジュネ)★5
あと1センチの恋(クリスティアン・ディッター)★2
ステップアップ5(トリッシュ・シー)★5
はじまりのうた(ジョン・カーニー)★10

2014/10
マイティ・エンジェル(ヴォイテク・スマルゾフスキ)★9
紙の月(吉田大八)★9
あの頃のように(リャオ・チエカイ)★3
来るべき日々(ロマン・グーピル)★8
1001グラム(ベント・ハーメル)★4
ジャージー・ボーイズ(クリント・イーストウッド)★10
アバウト・タイム 愛おしい時間について(リチャード・カーティス)★10

2014/09
思い出のマーニー(米林 宏昌)★8
大人の恋には嘘がある(ニコール・ホロフセナー)★6
パーフェクト・ゲッタウェイ(デヴィッド・トゥーヒー)★6
グランド・イリュージョン(ルイ・レテリエ)★8

2014/08
オール・ユー・ニード・イズ・キル(ダグ・リーマン)★9
Begin Again はじまりのうた(ジョン・カーニー)★10
私と母親★8
ダイバージェント(ニール・バーガー)★5
インクレディブル・バート・ワンダーランド(ドン・スカーディノ)★8
The Other Woman ダメ男に復讐する方法(ニック・カサヴェテス)★5
STAND BY ME ドラえもん(山崎隆、八木竜一)★5
トランスフォーマー4/ロストエイジ(マイケル・ベイ)★6
ONCE ダブリンの街角で(ジョン・カーニー)★7

2014/07
ブラック企業につとめているんだがもう俺は限界かもしれない(佐藤祐市)★5
her/世界でひとつの彼女(スパイク・ジョーンズ)★8

2014/06
グランド・ブタペスト・ホテル(ウェス・アンダーソン)★10
ブルー・ジャスミン(ウディ・アレン)★6

2014/05
とらわれて夏(ジェイソン・ライトマン)★10
LIFE!(ベン・スティラー)★8
チョコレート・ドーナツ(トラビス・ファイン)★8
エヴァの告白(ジェームス・グレイ)★8
アナと雪の女王(クリス・バック、ジェニファー・リー)★8

2014/04
アデル、ブルーは熱い色(アブデラティフ・ケシシュ)★9
プレイタイム(ジャック・タチ)★10
キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー(ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ)★7

2014/03
それでも夜は明ける(スティーブ・マックイーン)★7
アメリカン・ハッスル(デヴィッド・O・ラッセル)★10
ニュータウンの青春(森岡龍)★8
アメリカン・スリープオーバー(デヴィッド・ロバート・ミッチェル)★10
魔法にかけられて(ケヴィン・リマ)★8
フルートベール駅で(ライアン・クーグラー)★9
愛の渦(三浦大輔)★8

2014/02
ザ・イースト(ザル・バトマングリ)★8
ラッシュ/プライドと友情(ロン・ハワード)★9
小悪魔はなぜもてる?(ウィル・グラック)★8
ストラッター(J・マスシス)★8
ユージュアル・サスペクツ(ブライアン・シンガー)★7
ワン・デイ 23年のラブストーリー(ロネ・シェルフィグ)★7

2014/01
DOCUMENTARY OF AKB48 少女たちは傷つきながら夢を見るか(高橋栄樹)★8
息もできない(ヤン・イクチュン)★8
フェイシズ(ジョン・カサヴェテス)★10
こわれゆく女(ジョン・カサヴェテス)★10
ミッドナイト・イン・パリ(ウディ・アレン)★10
眠れる美女(マルコ・ベロッキオ)★10
ラブ・ストリームス(ジョン・カサヴェテス)★10
メラニーは行く(アンディ・テナント)★8
ペコロスの母に会いに行く(森崎東)★10
かぐや姫の物語(高畑勲)★7

2014年ベスト、映画

皆様あけましておめでとうございます。
今年は中国の成都で年越ししました。成都はすごいパワフルで、ストップオーバーで寄ったソウルよりも都会でした。

さて早速ですが、年始恒例の2014年劇場もしくはそれに準ずる形で観た映画のうち、愛してやまなかった映画10本、好きだった順。

 

1.『はじまりのうた』(ジョン・カーニー、アメリカ)
はじまりのうた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(リチャード・カーティス、アメリカ)
アバウトタイム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.『アメリカン・スリープオーバー』(デヴィッド・ロバート・ミッチェル、アメリカ)
american sleepover

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.『自由が丘で』(ホン・サンス、韓国)
自由が丘で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.『インターステラー』(クリストファー・ノーラン、アメリカ)
インターステラー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド、アメリカ)
ジャージーボーイズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン、アメリカ)
グランドブダペストホテル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.『とらわれて夏』(ジェイソン・ライトマン、アメリカ)
とらわれて夏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.『エヴァの告白』(ジェームズ・グレイ、アメリカ・フランス)
エヴァの告白

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10.『アメリカン・ハッスル』(デヴィッド・O・ラッセル、アメリカ)
アメリカンハッスル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

並べてみて驚いた。10本中9本がアメリカ映画。わりといつもアメリカとそれ以外で半々かなーとなりがちな僕のベストでは、たぶんはじめてで、最後駆け込みのホン・サンスがなかったら、『ラッシュ/プライドと友情』を入れていたので全部アメリカ映画になるとこだった!

 

1位と2位、『はじまりのうた』『アバウト・タイム』は最後まで迷った。いずれも2014年の私にとって最もアクチュアルに響いた作品たちだった。
後の記憶として、1位以外の9本はベスト10に入れたよねという記憶しか残らず詳細の順位は覚えてなかったりするが、1位はずいぶん昔のものも記憶に残ってるので、すごく大事にしたかったけど結局エイヤ。

どちらも、たぶん何千回観ても飽きないシーンが1つずつあって、『はじまりのうた』は、マーク・ラファロがはじめてキーラ・ナイトレーに出会うアコースティックライブシーンで、『アバウト・タイム』は、ドーナル・グリーソンがはじめてレイチェル・マクアダムスに出会うシーンという、偶然にもどちらも出会いのシーンだ。

先日友人とも話していたのだが、2回目観ると、あれとなってしまう映画が実は多い。
たとえば、2012年最も愛した映画であったはずの『わたしたちの宣戦布告』や2013年の2位『グッバイ・ファーストラブ』なんかは、好きで好きで仕方なかったはずなのに、2回目、あれこんなもんだっけ、となってしまったことを告白しておこう。そんな中でこの2作は、いずれも2度以上見返す機会があり、より好きになった映画たちだ。

ちなみに『はじまりのうた』は2月に日本公開(喝采!)。僕も実はまだ日本語字幕付きで観てないので、理解は半分程度ですが、まあ間違いなくとんでもない傑作です。ああ、大きな劇場で宝石のようなあの映画がまた観れるなんてなんと幸せなのだろう。

 

3位以下も一本も隙なく愛した作品たち。
『アメリカン・スリープオーバー』はまぎれもなく青春映画の類にあり、初恋とはじめてのキス&友だちとのかけがえのない時間&パーティーといった要素を使いながら、それでも他の青春映画と対極にある驚くべき作品。アイデンティティなんて無い、すぐに入れ替え可能なきわめて現代的な登場人物たち。

こんな最高の青春映画が、まともに劇場公開されていないで埋もれている現実に憤ると一方で、たとえ3日間だけどスクリーンで、日本語字幕付きで、素晴らしい自主製作のブックレットとともに上映を成功させた、大学の後輩たちに感謝と尊敬の思いを。映画を救う可能性ってこういう作品への愛だけしかない気がする。

 
『インターステラー』は2014年観た映画の中でいちばん友人と議論した映画かもしれない。1本の映画だけをテーマに友人と酒を酌み交わす興奮は懐かしい喜びだ。

賛否いろいろあれ、それでも、はじめてSF映画がSF小説に追いついたという意味でSF映画の記念碑的作品たりうると思い4位に入れた。これまで小説でしか表現できなかった技術的な土壌が映画で成り立ち、その上にまともな家族ドラマや恋愛が生まれうる証明してみせた。この映画が生まれたからSF映画はこれからもっと面白くなるぞ、と確信した。

 
『自由が丘で』は最後の最後飛び込みで5位。
毎度のごとく冒頭からパンの下手さとかズームの多用とか辟易(というか心配)しちゃうんだけど、加瀬亮や韓国人たちの喋る決して流暢ではない少しおかしなイントネーションの英語を聞くたまらなく愛おしい時間。映画はこれだけ自由に撮っていいんだとホン・サンスが証明してくれた。ホン・サンスの中でも一番好きだ。

 

6位以下の作品も思い入れを語ると止まらない作品ばかり。イーストウッド、ウェス・アンダーソン、ジェイソン・ライトマン、ジェームズ・グレイ、デヴィッド・O・ラッセル(+マリオン・コティヤール)。いずれもその名を見れば絶対の安心感を持って、劇場に足を運ぶ監督(+1人の女優)であって、ここにあげた全ての作品において高い期待を遥かに超えてくれた傑作といえよう。

ほか『ラッシュ/プライドと友情』、『レッドファミリー』、『マイティエンジェル』、『罪の手ざわり』、『紙の月』あたりはランキングに入れ替わってもおかしくない泣く泣く落とした映画たち。

 

数えてみると2014年観た映画本数は全部で75本、2013年観た本数が144本とあるので、約半数近くまでなっている。観た映画メモを残し始めたここ10年間で1番少なかったようだ。
それだけ忙しかったのか怠惰だったのか。映画行こうと決めてた休日でも朝目覚まし止めてたりで、怠惰なんだろうな。なによりひどいのは昨年書いたブログはわずか3本(笑)ひどすぎる!毎年この時期だけはがんばろー、と思うんだけどな。しかしまた一歩人生が進んだ手応えはあって、充実した一年だった。

 

去年も色々あったけど、最近、また映画の予告編後にスクリーンのカーテン?が横に開く瞬間、ほんとそれだけで目が涙でいっぱいになってしまうことがある。やっぱりぼくは映画が大好きなんだな、とあらためて思う瞬間だし、いま自信を持ってそう言えていることが何よりも嬉しい。さあ今年もいっぱい観るぞ。

 

■参考記事
はじまりのうた /archives/930/
2013 best    /archives/854/
2012 best    /archives/547/

 

『はじまりのうた / Begin Again 』(ジョン・カーニー)祝日本公開!

begin again


東京国際映画祭まっしぐらな僕ですが、とんでもない嬉しいニュースが!
ぼくは興奮に興奮に興奮をしております。

そう、ハワイで見た、今年暫定No.1の映画『Begin Again』(ジョン・カーニー)が、2015年2月日本公開が決定したとのこと。邦題『はじまりのうた』、超ダサイ!でもいいんだ好きだから。

早く見たい。劇場公開したら5回は見たい。2月まで待つのつらい。

というわけで、書く書く言って筆をとらないタチの僕ですが、本作について書こうと思う。少しでも多くの人に見てもらいたいもので。



この映画が、素晴らしい理由は、ほとんど一点に尽きる。

純然たる、本物の、音楽映画であること。それだけだ。

これだけ、音楽が形づくられる美しさを、喜びを表現できた映画がかつてあったろうか。

はじめて、ダン(マーク・ラファロ)がグレタ(キーラ・ナイトレー)の曲を聴いたときの、あの出会いの演出は。かってにドラムが動き出す、音楽がはじまる、興奮は。あるいは、街中や、路地裏や、屋上や、パーティーで奏でられる音楽は。



このあたりは、こちらも素晴らしかったクリント・イーストウッドの音楽映画『ジャージー・ボーイズ』と比べるとわかりやすいだろう。

それが音楽映画と括られようと、イーストウッドは、いつものやり方を、一切変えようとしない。そこにいる「人」そのものを撮り続ける。
彼にとって音楽で盛り上げることは二の次だ。たとえば、ステージで歌われる『君の瞳に恋してる』。ジャージーボーイズが、一度後ろを向き、観客へ振り返る。イーストウッド以外のアメリカ映画監督であれば、当然、次の切り返しで映す観客は、元いたステージとは別の、もっと圧倒的に大きなステージで歓声が上がるシーンに切り替わる所だ。

その演出が、音楽で盛り上げるためには一番手っ取り早いからだ。しかし、盛り上がる手法なんて当然わかっていても、イーストウッドはそんな演出は行わない。多くの人が涙を流すことを抑えられない、そのエンディングも、音楽によってではなく、はなればなれになった人たちが再び集まり、笑顔で踊り歌うことに涙するのだ。

対して、ジョン・カーニーは、イーストウッドの逆をいく。
人なんて正直興味ないようにすら見える。

ロックスターの男はなぜ唐突に女を振ったのか。女はなぜ、ロックスターのステージから去ったのか。ほとんど説明がなく物語は進む。
このあたりは前作『ONCE/ダブリンの街角で』において、最後に、女はなぜ男のもとに現れなかったか、全く語られないことと同じ。そう、ジョン・カーニーは全く興味ないのだ、そんなこと。

彼が興味があることは、ただひとつ。最高の音楽シーンを撮ること。
「音楽の魔法だ。音楽は世界の色を変える」とダンに言わせたのも、作曲やMVの制作に没頭して育った監督らしい。
きっと彼に人間ドラマを撮らせてもまったく成功しないだろう。

この映画を、そのストーリーの脆弱さから、非難することはほとんど筋違いだ。
音楽に突き抜けているからこそ、音楽が有る幾多のシーンが格別だ。


他にも、イヤホンをつけながら、手を繋ぎ街を歩く二人の姿はどうだろう。
かつて恋をしたことがある人なら、誰もが記憶にあるだろうその光景は。そして、その足でクラブに繰り出し、自分たちの曲で楽しそうに踊る2人の姿は。
mark-ruffalo-and-keira-knightley

あまりにも魅力的過ぎて、日本に帰国後行ったイベントで、DJがつまらない曲をかけている間に、思わずiPodを取り出し、真似をしてしまったものだ。選んだ曲は、リアーナとカルヴィン・ハリスの「We Found Love」。DJには申し訳ない気持ちはあったものの、自分の好きな曲で踊れるあの興奮を忘れられない。夜は更ける。すると、DJが最後の曲だ、と叫ぶ。「私たちは愛を見つけた!」という名の曲です、と。さっきまで耳元で聞いていた曲が、今度は会場全体にかかる。そう、こういうことなんだ。



最後に、この映画を特別たらしめる、もう1つの理由で締めくくりたい。
本作に惚れ込んで、ノーギャラ出演したというMaroon5のアダム・レヴィーンが歌う「Lost Stars」という楽曲だ。
今世紀、最も美しい声を持つ彼の、最も美しいメロディによって彩られたこの曲が、この映画を更に高い次元に昇華させていることは間違いない。というわけでこちらを貼って終わりたい。

というわけで、ほんとハイテンションでぎゃーと書いてしまいましたが、とにかく最高の音楽映画が誕生したことに歓喜し、その日本公開を心から応援してます。(配給会社のみなさん、僕なんかでよければ、宣伝協力とかやりたいので、ぜひメールでも連絡ください。)

【作品情報】
『はじまりのうた』(原題 Begin Again)
日本語公式サイト
2月7日シネクイント、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

2014スゴイ映画たち(日本未公開編)

2014年9月現在日本未公開の映画の中から良かったものたちをリストアップしてみます。

What If(マイケル・ドース)
ダニエル・ラドクリフくんは、ずっとハリポタのイメージ消えなかったんだけど、ようやくこの映画で脱却した気がするなー。顔は『(500日の)サマー』的なモテないラブコメ主人公にはぴったりだし!『ルビー・スパークス』は全然だったのだけど。これは内容的にも日本公開間違いないと思う。



Party Girl(Marie Amachoukeli、Claire Burger、Samuel Theis)
タイトルからして最高でしょ。パーティーガール。なのに主人公老人。最近の映画会社の日本への配給の基準のひとつが、「老人か子供が主人公の映画」だそうだから(老人か子供が出てたらヒットする。て、ばかな話。)きっと日本にもかかるんじゃないかと。カンヌ、カメラドール受賞。



LAND HO!(マーサ・スティーブンス)
おじいさんが旅する映画にも食傷気味だが、これは引き込まれたなー。トライベッカ映画祭で上映されるにぴったりな雄大な自然とおじいさん!



What Richard Did(Lenny Abrahamson)
フィルムに危うさを焼き付けるという点で、ものすごい才能っす。アイルランド期待の新星。



The Dirties(Matt Johnson)
テーマ的には、カナダ版『桐島部活やめるってよ』笑
スクールカースト最下層のいじめられっこたちが映画撮る。ほんとダーティーでいいっすよ。
主演の子が『エレファント』の主人公が来てたTシャツ着てて笑った。



Han Gong-Ju(Lee Su-jin)
暗いのが続きますが。ロッテルダム映画祭作品賞受賞。韓国の新たな才能。



世界には未だ見ぬ素晴らしい作品たちがいっぱいありますね。
願うならば、日本で劇場で日本語字幕で見たい!まあ一番いいのは『Begin Again』だけどね!

ハワイ雑感

とてもお久しぶりにブログ更新します。
今度こそ更新止めないって書くたびに言ってるのだけど、ホント今度こそ。
信頼は言葉ではなく行動で見せるもの。

てわけで、ちょっと前ですが、モアナ・サーフライダーにて妹の結婚式があって、ハワイに初めて行ったのでその雑感メモを書きます。ハワイ一人旅とかしてるの俺くらいだったのではないだろうか。レストランとか入るたびに、alone?と驚かれてた気がする。

Jamba Juice
日本未上陸のジュース屋さん。ハワイのあちこちにある。
これがとてつもない美味さで、毎日飲んでました。ハワイ行く方は絶対行ってほしいわ。
上場してたら確実に投資対象ですよ。

カウアイ島
行く前から多分オアフはつまらないんだろーなと思っていたので(予想外に良かった)、お隣のカウアイ島というところにすぐ移動した。
ここがもう最高に最高で、今まで40カ国ほど行ったのだけど、その中でもベスト5に入るくらいだなーと思ってます。
ちなみに他の4つは、ダマスカス(シリア)、パリ(フランス)、バンコク(タイ)、バリ(インドネシア)かな。

Airbnb
カウアイの旅がファンタスティックの域に達していたのは、Airbnbを使ったことによるところが大きい言えるんだろうなー。最高のホスト・ケーシイ、同時期に宿泊していたラナfromクロアチア、ニコfromオーストラリアとの出会いに心から感謝。やはり僕にとって旅&旅サービスというものは、大事なものだったりするので、Airbnbについてはまた書きます。

初左ハンドル、右側車線
オアフではノースショアやラニカイビーチとか行かなければ、大して必要ないと思うけれど、
カウアイでは、車なければ話にならないわけで。借りましたよレンタカー。初左ハンドル、右側車線。
最初超怖い。隣に人乗せてるのに、左側車線爆走してしまったし。

映画『Begin Again』(ジョン・カーニイ)
最近ある仕事で、世界の映画祭で評価されているが、日本への配給が決まっていない作品を漁っていた。
その中で、最も強い印象を受けたのがこの映画『Begin Again』。予告編を見て、どうしても見たいと思っていたのだが、なんとホノルルのお洒落SC、カハラモール内の映画館で上映中という奇跡。その後の予定全て変更してチケット買っちゃいました。$8くらい。アメリカ安いなー、住みたい。そして本作は今年ベストですよ、いまのところ。滂沱。キーラ・ナイトレー神がかってる。帰ってすぐ監督の前作の『ONCE/ダブリンの街角で』見て、こちらも良かったけど、その10倍は良かったなー。
絶対みんなに観てもらいたいという意識が久々に再燃。日本での配給決まってるのかしら、決まってなければ僕たち、なんとしても日本で公開したいと思う。
さて、作品については、また別に書きます。そう言って書かないことが多いけど、今回はちゃんと書きますよ。

ということで予告編でも見ながら、またね!

2013年観た映画星取り(144本)

2013年1月より、友人を見習ってevernoteにて観た映画+星取りをやりはじめた。本webサイトで、観賞全作品について触れることはもはや不可能だと判断したので、観た映画について星とセットで掲載しておきます。僕の星取りのせいで、人の足が動かなくなることは嫌なので、ほぼ上映が終わるだろうというタイミングくらいに更新します。1か月に1回程。(どうしても観てもらいたいものはしっかり書くのでお許しください。)

 

評価基準は、★10(超最強)★9(最強。全部年間ベストと言い切れるくらい。)★8(傑作。必見。年間ベスト10くらいには全部入れたい)★7(なかなかよかった。)★6(ふつう)★5以下・・・くらいのイメージです。自分が配給宣伝に関わってる作品は控えておきます。

2013/12
グロリアの青春(セバスティアン・レリオ)★6
ウォールフラワー(スティーヴン・ チョボスキー)★9
セッベ(ババク・ナジャフィ)★9
秋のソナタ(イングマール・ベルイマン)★10
ラースと、その彼女(クレイグ・ギレスピー)★5
キャプテン・フィリップス(ポール・グリーングラス)★8
ゼロ・グラビティ(アルフォンソ・キュアロン)★9
スリ(ロベール・ブレッソン)★9
 
2013/11
女っ気なし(ギョーム・ブラック)★9
遭難者(ギョーム・ブラック)★8
2ガンズ(バルタザル・コルマキュル)★8
マイノリティリポート(スティーヴン・スピルバーグ)★10
危険なプロット(フランソワ・オゾン)★9
42~世界を変えた男(ブライアン・ヘルゲランド)★7
ラブ・アゲイン(グレン・フィカーラ、ジョン・レクア)★9
カイロの紫のバラ(ウディ・アレン)★8
悪の法則(リドリー・スコット)★7
微笑み絶やさず(モフセン・ マフマルバフ)★8
若さ(トム・ショヴァル)★6
カラオケ・ガール(ウィッサラー・ウィチットワータカーン)★5
見知らぬあなた(チュエン・リン)★8
トーキョービッチ,アイラブユー(吉田光希)★8

2013/10
ムード・インディゴ うたかたの日々(ミシェル・ゴンドリー)★8
トランス(ダニー・ボイル)★8
わたしたちの宣戦布告(ヴァレリー・ドンゼッリ)★10
マリリン 7日間の恋(サイモン・カーティス)★8
ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム(アルノー・ラリユー/ジャン=マリー・ラリユー)★10
ほとりの朔子(深田晃司)★9
エンプティアワーズ(アーロン・フェルナンデス)★8
FORMA(坂本あゆみ)★7
サカサマのパテマ(吉浦康裕)★6
最強のふたり(エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ)★7

2013/9
スター・トレック イントゥ・ダークネス(J・J・エイブラムス)★8
マン・オブ・スティール(ザック・スナイダー)★5
アップサイドダウン 重力の恋人(フアン・ソラナス)★6
夏の終わり(熊切和嘉)★5
共喰い(青山真治)★9
オン・ザ・ロード(ウォルター・サレス)★8
エリジウム(ニール・ブロムカンプ)★7
許されざる者(李相日)★9
第七の封印(イングマール・ベルイマン)★9
そして父になる(是枝裕和)★8

2013/8
ペーパーボーイ 真夏の重力(リー・ダニエルズ)★8
桐島、部活やめるってよ(吉田大八)★10
熱波(ミゲル・ゴメス)★7
ワールド・ウォーZ(マーク・フォスター★7
パシフィック・リム(ギレルモ・デル・トロ)★8
ゼイリブ(ジョン・カーペンター)★8
スプリング・ブレイカーズ(ハーモニー・コリン)★9

2013/7

『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』(ハル・アシュビー)★8
『3人のアンヌ』(ホン・サンス)★8
『ハートの問題』(フランチェスカ・アルキブージ)★9
『アベンジャーズ』(ジョス・ウィードン)★7
『天国の日々』(テレンス・マリック)★9
『孤独な天使たち』(ベルナルド・ベルトルッチ)★10
『私たちの好きな八月』(ミゲル・ゴメス)★8
『孤独な天使たち』(ベルナルド・ベルトルッチ)★10
『マイレージ・マイライフ』(ジェイソン・ライトマン)★9
『ミッション:8ミニッツ』(ダンカン・ジョーンズ)★9
『風立ちぬ』(宮崎駿)★8

2013/6

『オブリビオン』(ジョセフ・コシンスキー)★10
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(デレク・シアンフランス)★8
『リアル〜完全なる首長竜の日』(黒沢清)★8
『ラ・ピラート』(ジャック・ドワイヨン)★10
『ミスター・ノーバディ』(ジャコ・バン・ドルマル)★7
『ローマでアモーレ』(ウディ・アレン)★9
『八月の鯨』(リンゼイ・アンダーソン)★8
『ミステリーズ 運命のリスボン』(ラウル・ルイス)★9
『ラブバトル』(ジャック・ドワイヨン)
『華麗なるギャツビー』(バズ・ラーマン)★9
『緑色の部屋』(フランソワ・トリュフォー)★9
『アナタの子供』(ジャック・ドワイヨン)★9
『恋のときめき乱気流』(アレクサンドル・カスタネッティ)★8
『マーヴェリックス/波に魅せられた男たち』(カーティス・ハンソン/マイケル・アプテッド)★6
2013/5
『ニーナ~ローマの夏休み』(エリザ・フクサス)
『アタック・ザ・ブロック』(ジョー・コーニッシュ)★8
『悲しみのミルク』(クラウディア・リョサ)★7
『ウィ・アンド・アイ』(ミシェル・ゴンドリー)★8
『リンカーン』(スティーヴン・スピルバーグ)★10
『フェリーニの8 1/2』(フェデリコ・フェリーニ)★9
『偽りなき者』(トマス・ヴィンターベア)★9
『汚れた血』(レオス・カラックス)★9
『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(バンクシー)★7
『愛の残像』(フィリップ・ガレル)★9
『ワンナイト、ワンラブ』(デヴィッド・マッケンジー)★8
『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』(高橋栄樹)★7
『セレステ∞ジェシー』(リー・トランド・クリーガー)★8
『CHASING THE WIND』(RUNE DENSTAD LANGLO)
『The Missing Picture』(リティー・パニュ)
『ボーイ・ミーツ・ガール』(レオス・カラックス)★8
『インポッシブル』(J・A・バヨナ)★8

2013/4
『愛、アムール』(ミヒャエル・ハネケ)★6
『ザ・マスター』(ポール・トーマス・アンダーソン)★9
『油断大敵』(成島出)★9
『ホーリー・モーターズ』(レオス・カラックス)★9
『ジャンゴ 繋がれざる者』(クエンティン・タランティーノ)★9
『仁義なき戦い 広島頂上戦争』(深作欣二)★8
『蒲田行進曲』(深作欣二)★9
『遠雷』(根岸吉太郎)★4
『幕末太陽伝』(川島雄三)★10
『shall weダンス?』(周防正行)★7
『ベルヴィル・トーキョー』(エリーズ・ジラール)★7
『グッバイ・ファーストラブ』(ミア・ハンセン=ラブ)★10
『スカイラブ』(ジュリー・デルピー)★8
『フライトプラン』(ロベルト・シュヴェンケ)★4
『砂の器』(野村芳太郎)★7
『君と歩く世界』(ジャック・オディアール)★9
『雪に願うこと』(根岸吉太郎)★7
『太陽を盗んだ男』(長谷川和彦)★9
『東京物語』(小津安二郎)★10
『月はどっちに出ている』(崔洋一)★9
2013/3
『竜二』(川島透)★8
『横道世之介』(沖田修一)★7
『ゆれる』(西川美和)★8
『世界にひとつのプレイブック』(デヴィッド・O・ラッセル)★9
『ベルトルッチの分身』(ベルナルド・ベルトルッチ)★9
『血と骨』(崔洋一)★7
『クライマーズ・ハイ』(原田眞人)★10
『天使のはらわた 赤い教室』(曽根中生)★7
『日本のいちばん長い日』(岡本喜八)★9
『追憶のマカオ』(ジョアン・ペドロ・ロドリゲス)★5
2013/2
『エッセンシャル・キリング』(イエジー・スコリモフスキ)★7
『アウトロー』(クリストファー・マッカリー)★8
『ムーンライズ・キングダム』(ウェス・アンダーソン)★9
『僕が結婚を決めたワケ』(ロン・ハワード)★7
『ホール・パス 帰ってきた夢の独身生活』(ファレリー兄弟)★8
『あの夏の子供たち』(ミア・ハンセン=ラブ)★10
『ゼロ・ダーク・サーティ』(キャサリン・ピグロー)★9
『台風クラブ』(相米慎二)★10
『風花』(相米慎二)★7
2013/1
『理想の出産』(レミ・ブザンソン)★7
『エヴァンゲリヲン新劇場版Q』(庵野秀明)★5
『マリアブラウンの結婚』(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー)★9
『孤島の王』(マリウス・ホルスト)★6
『サイタマノラッパー SR3 ロードサイドの逃亡者』(入江悠)★7
『裏切りのサーカス』(トーマス・アルフレッドソン)★4
『マンハッタン』(ウディ・アレン)★10
『サニー 永遠の仲間たち』(カン・ヒョンチョル)★8
『LOOPER』(ライアン・ジョンソン)★7
『次の朝は他人』(ホン・サンス)★9
『コックファイター』(モンテ・ヘルマン)★8
『夜霧の恋人たち』(フランソワ・トリュフォー)★10
『二十歳の恋』(フランソワ・トリュフォー)★9
『幸せへのキセキ』(キャメロン・クロウ)★9
『東京上空いらっしゃいませ』(相米慎二)★10

2013best

すっかり年も明けてしまいましたが、あけましておめでとうございます。

2013年は個人史にとって、とても記憶に残る一年になるだろうと思っています。5年半いたリクルートを卒業しました(かつての同僚、友人と飲むたびにすげーいいとこだったと思うし負けてらんねーなと決意を新たにできる場所)。2014年はまず、私と映画の関わり方についてしっかり再定義したいと思う。そんな状態の中で今年観た144本の映画から新作、スクリーンで観たもののベスト。映画はそれ単体では人生となりえぬ、という言葉に強く共感する。2013年の自分の人生にとってもっともアクチュアリティのあった映画たち。

1.『孤独な天使たち』(ベルナルド・ベルトルッチ、イタリア)
kodokunatenshitachi

 

 

 

 

 

2.『グッバイ・ファーストラブ』(ミア・ハンセン=ラブ、フランス)

goodbye
3.『ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム』(アルノー・ラリユー/ジャン=マリー・ラリユー、フランス・スイス)
perfect crime
4.『ラブバトル』(ジャック・ドワイヨン、フランス)
MesSeancesDeLutte
5.『ホーリー・モーターズ』(レオス・カラックス、フランス・ドイツ)
holymortors
6.『スプリング・ブレイカーズ』(ハーモニー・コリン、アメリカ)
spring
7.『リンカーン』(スティーヴン・スピルバーグ、アメリカ)
steven
8.『君と歩く世界』(ジャック・オディアール、フランス・ベルギー)
rust and bone
9.『次の朝は他人』(ホン・サンス、韓国)
tsuginoasa
10.『オブリビオン』(ジョセフ・コシンスキー、アメリカ)
ob

2013年の私にとって最もアクチュアルに響いた作品は『孤独な天使たち』だった。初めて見た2日後に友人と再度見に行き、2週間後に別の映画館でもう1回行った。1ヶ月間で3度同じ映画を観たことは初めての経験だった。全シーン夢中になって見た。エンドロールの度に何度でも見たいと本気で思った。少年と少女の立ち居振る舞いも表情も仕草もその存在全てが愛おしいと思った。この映画における地下室と、ラリユー兄弟が選んだローザンヌ・ロレックス・ラーニングセンターを見て、映画はロケーションだという言葉を本気で信じた。

それと同時に、2013年は「ラブ三部作」と出会えた年と私の記憶には残るだろう。ミアの圧倒的な才能に愕然とし、ラリユー兄弟の新作に映画体験の幸福さを思い起こし、ドワイヨンに映画はまだまだ進化することを教えてもらった。(『ラブバトル』については、私にはどうすることもできなかった事情により公開を実現できておらず申し訳ない気持ちでいっぱい。来年きっと劇場公開されるだろう、という期待と共に、もしその際には必ずみんなの2014ベストに並ぶことを確信している。)
その他、ドゥニ・ラヴァンの変化っぷりに、夏の夜劇場を出た瞬間の汗に、スピルバーグの情念に、ステファーヌ・フォンテーヌの映し出す光に、反復と違いの発見の楽しさに、SFの愛の記録に、そして流された幾度もの涙に。

また、だいぶ悩んだ結果、この10作品にしたが、下記に挙げる作品はどれも上に挙げた作品と入れ替わってもおかしくない素晴らしい作品たちだった。
『ミステリーズ 運命のリスボン』『ムーンライズ・キングダム』『ザ・マスター』『偽りなき者』『ローマでアモーレ』『女っ気なし』『ウォールフラワー』『ジャンゴ 繋がれざる者』『ゼロ・グラビティ』

素晴らしいたくさんの映画に出会えた2013年に感謝しつつ、2014年も大いに楽しみたいと思います。今年もよろしくお願いします。

■参考記事
2012 best    /archives/547/
観た映画全作品星取り   /see_movie/

ウォールフラワーパーティー

wallflower
かつてバックパックを背負い、世界中の街々を非計画的に歩くのが好きだった私は、旅に出るたびに、iPodの「on-the-go」とやらの機能を使って、旅のマイプレイリストを作っていたものだ。そこに入っている他の曲はほとんど聞かなくなったが、大学卒業前、最後の長旅、ブルガリアで加えたイルリメの「トリミング」だけは別で、あれから6年も経つのに毎日のように聞き続けている。「見せておきたい景色がずっと募って 写真じゃ切り取りきれないから 話せば白々しくなるから 連れて行きたい気持ちになります」というリリックに当時の私はノックアウトされた。当時大好きだった彼女をおいて一人旅に出ていた自分の境遇を重ね、雪の降りつもる遠い街で涙したものだ。そのリリックは彼女へのエアメールで文中そのまま引用された。
旅には音楽と小説がつきもので、金原瑞人が訳すアメリカ青春小説なんかをバックパックに詰め込んで、名も知らぬカフェ、12時間もの長距離バスの中、ドミトリーのベッド、ほとんど観光もせず本を開いた。数冊の本はすぐに読み終えてしまうので、旅中に出会った日本人と交換する、なんてことをやっていたのだが、そのときにある寺の息子の青年と交換した一冊が『ウォールフラワー』だった。これがまた随分と面白くて、ラオスのカフェで甘ったらしい珈琲と手巻き煙草片手に読みふけったことを思いだす。その小説が映画化するというものだから、思い出を餌にして生きている僕としては映画館に駆けつけない理由なんぞ一つもない。
言うまでもなく『ウォールフラワー』はとびきりに最高で、「パーティーは止まらない、私の青春は終わりはしない」が口癖の私には、青春映画の代名詞のような作品にノックアウトされる。何がっていくつものパーティー、初めてのアルコールとドラッグ、愛すべき友人たち、そして大好きな女の子。エマ・ワトソンが今世紀最大の魅力的な女の子っぷりを披露してくれるのだ。クリスマスパーティーの夜。「チャーリーの初めてキスする人は、好きな人としてもらいたいから、今日は私は彼のことは忘れるわ」との台詞のあとに交わされるキスといったら!(しかもベッドの上!)
だから私の頭の中は「ウォールフラワーパーティー」をやりたいということばっかりで、三連休の初日の夜、新高円寺のマンションの一室で行われたのは、「ウォールフラワーパーティー」以外の何物でもなかっただろう。残念ながらエマ・ワトソンは不在だったのだけれど。
その夕方、『ゼロ・グラビティ』に随分と感動した私は、そこから新高円寺へと向かう。新高円寺駅のクイーンズ伊勢丹でスーパードライとよなよなエールと白ワインなんかを買い込み、スーパードライを飲みながら寒空の下を10分弱歩くだろう。そのマンションの階段の電球は切れ、私は突然の恐怖体験におののきながらも、なんとか3階のモリシーとユカちゃんとカレンの住む家へと到着する。夏、葉山ビーチパーティー以来の彼らとの再会に喜び、ハグなんかを交わす。しばらく経てば、やいちゃんとフルノさんもやってくるだろう。それだけ人が入ればいっぱいのワンルームでわたしたちに許された特別な時間は始まるのだ。60コもの餃子とビールとハムとベーコンをたっぷり入れた焼きそば。iTunesシャッフルで「朝が来るまで終わることのないダンスを」がかかれば、そこはクラブへと変化する。
誰かが電気を消せ、ミラーボールを用意しろと言う。フルノさんが答え部屋の電気を消し、iPhoneでライトを点滅させる。クラブだ!クラブだ!と叫ぶ!ベッドで飛び跳ね、全身を揺らし、踊る。どこからかテキーラも登場し、より一層酔いを加速させる。DJモリシー、DJフルノ、DJダイチが順繰りに選曲する。「みんな泣きながら踊りたいかー?」「イェーイ」のコール&レスポンスで「Rollin’ Rollin’」なんてかかる。ベタすぎーとヤジが飛ぶ。やけのはらのラップを真似なんかする。口々にハッピーニューイアー!とハグを交わす。愛する人たちがそばにいれば他に何もいらない、と私は思う。かつて、中学のとき、映画や音楽だけを愛し、ひとりで生きていけると確信していた私は、ここにはいない。決して多くはなくとも、こんなに素敵な夜を一緒に過ごすことができる友人たちが何人かいる。青春映画が美しいのは必ず終わりが来るからだとしたら、僕の人生は映画よりもだいぶ素晴らしいってことだ。そう、パーティーは止まらないし、私の青春は終わりはしない。メリークリスマス!

11月、フィルメックス、思い出ヘビーシック。

kodokunatenshitachi

ほとんど一刻を争う闘いに敗れた私は、最終電車を逃し、新橋駅前で路頭に迷う。金曜の夜。手元のスマートフォンから、クラベリアのアプリを起動し、狙いを定め、レイヤに連絡をする。いまからクラブに行かないか。彼は二つ返事で快諾する。私はJR線の改札を離れ、銀座線へ向かう。幡ヶ谷ヘビーシックへ。

幡ヶ谷ヘビーシック。あれは、大学4年の10月頃だったろうか。少しずつ肌寒くなり、ついその日にコートをタンスから引っ張り出してきたことを覚えている。高校の頃から、お互いに告ったり、告られたりし合うも、丁度彼氏がいたり彼女がいたりを繰り返す、とても気のおけない女性とデートをしていた夜のことだ。そのときも、私は、2度目の告白を彼女に行ったところ、外人の彼氏ができた、と告げられ、やけ酒を一緒にしようと彼女を誘う。(最近会った際にそのアイルランド人の彼と結婚が決まったと報告を受けた)

すっかり酩酊していた私に一通のメールが入る。三宅唱からだ。いまから踊りに行こう、幡ヶ谷へ。社会人一年目、幡ヶ谷に住む方と付き合ったため、その後、何度も通うことになる幡ヶ谷駅へ、初めて降り立ったのはこのときである。それまでロック系のクラブばかりに通っていた僕にとって、ジャジーなヒップホップのかかるそのクラブは随分とかっこよく見えた。「大人のクラブ」に対する緊張があったことも覚えている。その後、ルームシェア時代を経て私はヒップホップばかり聞くようになる。VJはしょーくん。サーク、フォード、トニスコ、ゴダール、オリヴェイラの映画を勝手にマッシュアップした映像も、いまだに強い印象が残っている。僕たちはいつだって思い出ヘビーシックだ。

それから6年たった。幡ヶ谷にはそういう事情で随分と明るくなった。3年ぶりのその街も大した変貌を見せていない。ヘビーシックへ向かって気づいた。今日の会場は、中野ヘビーシックゼロだった、と。レイヤと笑い転げて、中野まで歩こうかという話も上がったが、今日はふたりで飲むことにする。少し懐かしい気分になった私たちは、ビリヤードでもやろうか、とタクシーに乗り込んだ。断水していてトイレが使えませんが、それでも良ければと案内されたビリヤードバーで、私たちはダーツに興じた。ほんのワンゲームのつもりだったが、2時間半ダーツを投げ続け、疲労の果てに明大前の彼の家に向かった。
時刻は朝4時。家では、レイヤの兄ちゃんのケンヤを中心に、ヒロくん、ショータ、ヒロキ、ジェレ、まみさん、タエ、みかちゃんらで宴会は続いている。僕以外みんな関西人というこのパーティー会場に、私は、やはり、どうしたってルームシェアをしていた湘南台での夜々が想起され、ほとんど笑いながら、涙を流す。ヒロくんが「進撃の男前」という話をする。うわ、水島ヒロ型が壁を登ってきた!とか、最終話は速水もこみち型で、男前と感じるかどうか人による、といったところで起きる笑いにまぎれ、涙を隠そうと必死に振る舞うのだ。

翌朝目が覚め、仕事に向かう。12月頭に大規模リリースが控え、私は土曜にもかかわらず、会社に向かうことになる。18時ごろ、仕事を切り上げ、山手線で1駅だけ移動する。今年も東京フィルメックスが始まる。有楽町朝日ホール。別名、最悪の上映環境。そこで傑作と名高いジャ・ジャンクーの『罪の手ざわり』を観るなんて、愚かなことはしない。ここを逃すと、観ることのできない可能性すらある作品だけを選択する。だから、マフマルバフの『微笑み絶やさず』から、私のフィルメックスは始まる。まさに、映画祭の始まりにふさわしいプログラムだ。かつてアンリ・ラングロワに憧れた私は、いまキム・ドンホに敬意を払わなければならないことを知る。空席の目立つフィルメックスと比較して、華々しく盛り上がる釜山国際映画祭の姿を見れば、彼の偉大さに誰もが気づくだろう。

次に観た『若さ』は決して悪くない。唇と足、性的に転ぶか、転ばないかの微妙な描写や、女を解放してからの切り返しなど、見事、と言いたくなる。しかし、そのタイトルと地下室というロケーションから、ベルトルッチの『孤独な天使たち』を思い浮かべてしまう。比べる私が悪いことはわかっているのだが、やはり、ベルトルッチの最高傑作であり、青春映画の金字塔の凄さを実感するばかりである。
スキー旅行に行っているはずだった彼が、1週間という終わりが必ず来ることと同様に、『若さ』のヤキも出兵への期限があったのではないか。だからこそ、女を解放せざるをえなかったのではないか。青春映画のゲームの規則、すなわち、終わりがあるからこそ美しい、を見事に体現しているとは言い難い。あるいはロケーションをもっと魅力的に撮り上げることはできなかったろうか。まるでドラえもんのポケットのような、映画装置が全てそこに詰まった地下室、ベルトルッチはその場を作り上げたように。

ロケーションという言葉で思い出す。今年、『孤独な天使たち』の地下室を超えるロケーション、ローザンヌ・ロレックス・センターを舞台にした、『ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム』(ラリユー兄弟)について、このブログで一言も触れられていないことをずっと引きずっている。壁のない設計、婉曲した迷路のような構造、人と人がすれ違う、ただの偶然のはずだったその行為が全てサスペンスに昇華する。
映画はロケーションだ。そして地の利を最大に活かす演出力だ。他の誰に言われても、簡単に頷くことは難しいその断定は、しかしラリユー兄弟のこの傑作を前にしたら、誰にも否定はできないだろう。

もはや、フィルメックスも始まってしまった今、東京国際映画祭について、書くこともどうだろうか。しかし、一言だけでも、と思うのは、「ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム」という映画のせいで、それはもうどう考えたって筆舌しがたい感動に包まれていた。あの、婉曲した大スクリーンで、一瞬足りとも、気の抜けないショット・ショット・ショットに満ちたラリユー兄弟の映画が観れただけで、私は、本当に、バカみたいな話だけど、生きててよかった、映画を愛していて良かった、なんて思ってしまうのだ。これがラストショットだ、と確信してやまないラスト前ショット(つまり私の確信は簡単に裏切られる)、マイウェンのショットは、映画史100年の歴史で最も美しいショットのひとつだろう。
今年、私にとって最も大事な作品となったのは「ラブ三部作」だ、と声高に叫びたい。『グッバイ・ファーストラブ』、『ラブバトル』、そして『ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム』だと。

 

10月、運命のつくりかた、キャリア論

perfect crime

しばらくぶりに少し早く帰れたので、というか毎週木曜日はグローバル人になるため、英語のスクールに行っており、スクールに行っているからこそ会社を必要に迫られて早く上がるため、23時頃には帰宅することができた。映画を愛するがあまりに、映画を観る時間の余裕を失った哀れな私のことを、後世の子供たちは後ろ指を指して笑うだろう。ふと『マイレージ・マイライフ』での印象的なシーンを思い出した。ジョージ・クルーニーに解雇を宣告された会社のために一心に尽くしてきたおじさんが「子供は解雇された私への尊敬を失うだろう」と言う。クルーニーは答える。「子供は元からあなたのことを尊敬してなんかいませんよ。あなたに夢はありますか?・・・そうですか、飲食店を立ち上げることですか。子供が親へ尊敬を抱くときは、ただ夢に向かって走り続ける親の姿を見ているときだけです。」この瞬間私の涙腺は崩壊した。『マイレージ・マイライフ』は私にとって最も大事なキャリア論映画の一本となった。私は、毎日どこかで出会うこういった一つ一つの言葉を拾い、私の選択は間違っていなかったはずだと暗示をかける日々を送っている。

さて、久方ぶりにできた時間をどう使おうか?明日の仕事の準備に?英語の復習に?書こうと思いつつ長らく筆をとれずにいた手紙を書くために?思い悩むうちに、今朝読んだ、友人の素晴らしいブログを思い出した。幾つかの夜が、いや幾つもの夜が、私には輝かしい記憶として残っている。そのうちの一つが、日暮里かどこかの森本稀哲の実家の焼肉屋で日ハムの優勝を祝ったときだし、また一つが、新文芸坐でゴダールを「再発見」したオールナイト上映だった。彼のブログを読んで、それが一晩で起こった連なる出来事だということを思い出した。そうだ、ブログがあったじゃないか。映画のことを書かなきゃなあ、でも何か書きたいほどの映画にもしばらく出会っていないし、いや一本あった。しかし、私の打盤によって『孤独な天使たち』を汚すような真似はしたくない。そうこうしているうちに早3ヶ月以上が経ってしまった。映画のことなんて書く必要はない、私はこの輝かしい人生を永遠に保存するために日記を書き連ねよう。というわけで皆さまお久しぶりです。ここまでが長い挨拶。

そして物語は突然にキャリア論へと展開する。私は今はとても紆余曲折あり「映画×旅×IT」みたいな、なんていうか私がこれまで過ごしてきた人生の色々をミックスしたようなことをやっているのだが、そうなった過程はとても面白いので、さし飲みの話題以外には濫用しないようにしている。マイライフ、について徹底的に考えた末に私はこういった決断をしたのだが、いまの素直な気持ちは、(これは妥協でも諦めでもなんでもなく、)映画は私にとって夢の塊であるが、しかし、旅とITというジャンルも生きるための仕事としては最良の選択の一つである、ということだ。置き換えると、映画とかもう好き好き大好き超愛してる、のは間違いない。加えて、旅とか想像しただけですごくワクワクするね!という感情も、ITで成しあがってるキャリア成長実感はんぱねーと恍惚感に浸りもするし、そのどちらも、仕事として選択するのは全然ありだと思った。私には多彩な人生の選択肢が広がってしかいない。

映画業界に入ったとても大切な友人は、4大税理士法人、いわゆる30歳年収1,000万円の世界、一般的には華々しいキャリアを捨てて、映画の道へ入った。そういった人はワンサカいる。それだけ映画というものは人の人生を狂わせる。そして、半年後、彼女は言った。「私は、税理士法人に戻ることにした。夢を追って、これができなきゃ生きてる意味なんかないと、業界に飛び込んだ。でも今は、映画は趣味でいいんだ、と思ったら、とても気持ちが楽になったの。」こう言う彼女のことを誰が責められようか。ただ、寂しいという思いはあれど、あくまで多彩な人生の選択肢のひとつだ。少しばかり罪悪感を持って話すような彼女に、ひとつだけ、伝えなければいけないと思った。私たちは、夢に向かって挑戦と前進をしたこと、これだけは確かに誇るべきだ、と。それだけであなたは勝者だと。私は、いや私も、人の挑戦や前進をあげつらい、ゴシップだけが話題の醜い人々とは一緒にいたくもない。

キャリア論的には、夢に向かって走るのは、20代にしておくべきだ、ということもまた事実である。たとえその選択が間違っていても、彼女のように、カタギの世界にいくらでも戻ることはできるからだ。夢があるにも関わらず、自分を押し殺して、くすぶって、35歳を過ぎてさあ今こそ!という選択に失敗は許されない。まともな世界に戻ることができる可能性は激減するからだ。私たちの人生にとって、その選択はハイリスク過ぎる。いま私は28歳。考えられる猶予は最大1年半、と言ったところだろうか。人生をとてつもなく楽しむために、ときにずる賢く、計画的に考えていきたい。

思っていた以上にキャリア論日記になってしまった。私のいまの一番の楽しみは、もうすぐ開催される、東京国際映画祭だ。なんせ、ラリユー兄弟の新作が上映されるのである。映画関係者であるので、先行試写もあったり、チケットは無料とかで貰えたりもするのだが、先行試写は平日でなかなか動けないだろうし、無料チケットは満席になったら貰えないリスクもあるので、10月5日のチケット発売時間には待機しておかなければならない。パリに行ったときに(輝かしい記憶!)、私はでかいDVD屋みたいなところで、フランス語しか話せない店員にラリユー!ラリユー!と叫び、誰やねんそれと反応されながら、『運命のつくりかた』『描くべきか、愛を交わすべきか』のDVD(当然フランス語のみ)を購入したほど、私にとって、ラリユー兄弟は最も愛してやまない映画監督たちの一人だし、主演のマチューもサラ・フォレスティエも、最も愛してやまない俳優たちだから、『ラブ・イズ・ア・パーフェクト・クライム』(なんて破廉恥なタイトル!)は最も愛してやまない映画たちの一つになるだろう。